冬を想像してみる

麻のシーツから、綿のシーツに戻す。

タオルケットから毛布に変える。そのうち毛布だけじゃなく羽毛ふとんも必要になる。

部屋に裸足でいるのがつめたく感じられるようになり、むきだしだった床にはラグを出してきて敷く。

ついでにオイルヒーターもだしておく。

布のあったかいにおいが心に沁みるようになり、ニットが恋しくなる。

ふくふくとニットを着て、幸せにひたる。

ジャケットを着て会社に行く。スプリングコートも少しの間着る。

クリーニングの札がついたままクローゼットに入れてあるウールのジャケットやスカートも、タグを外して着る。

自分の持ってるコートをチェックする。去年こんなの買ったなぁとか思い出す。

バックストラップのくつやサンダルをしまい、ブーツをだしてくる。

部屋に帰るとまずいちばんに、お茶やスープのためにお湯をわかすようになる。

土鍋が出しっぱなしになる。

外を歩いていると風がつめたく感じられるようになり、心がぴりっと引き締まる。

空の星がクリアになってきて、空を見上げて深呼吸する。オリオン座も確認する。

ときどき、寝て起きるとノドをやられている。

風邪で寝込んでいると、あったかいところで守られている自分がすこしだけしあわせ。

冬っていいなぁ。

・・・って夏にはいつも思うんですよね。

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