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一歩を踏み出す勇気を ~SKE48『鳥は青い空の涯を知らない』~

この曲は、SKE48の10thシングル「キスだって左利き」のカップリング曲になります。

何かに挑戦しようとしているのだけれども、自信がなくて一歩を踏み出す勇気が持てない。
そんな人に対する応援ソングです。

1番Aメロ

ねえ 鳥よ
教えて
青い空の涯(はて)はどこ?
ねえ 鳥よ
教えて
夢を見るその限界

2サビに「僕たちがずっと憧れた 美しく飛ぶ鳥だって」というフレーズがあることから、「鳥」は、自分たちもああなりたいと憧れるような存在のことを指しているのでしょう。
また、「青い空」は夢や可能性を表しているのではないでしょうか。
果てしない夢や限りなき可能性が広がる世界を自由に動き回っている憧れの存在。
そんな存在を、自由に空を飛び回っている鳥に喩えているのでしょう。
そして「僕」は、その「鳥」に問うているわけです。
「夢や可能性はどこまで広がっているのだろうか?」と。
つまり、ひとたび大空に飛び立てば、そこには夢や可能性が無限に広がっているということを言いたいのではありませんかね。

1番Bメロ

乾いた大地の上
足を踏ん張り
今日も空を飛べない
臆病な君のために…

「乾いた大地」というのは、まさに渇きを表しているのでしょう。
何かをこの手に掴みたいという渇望感。
その渇望感に駆られて何かに挑戦しようとするのだけれども、なかなか一歩が踏み出せない。
一歩踏み出した先に、どんな困難や苦難が待ち受けているのだろうかと思うと、不安になって尻込みしてしまう。
そんな臆病な「君」のために、「ガンバレ!」とエールを送るわけです。

1サビ

(ガンバレ!)
地平線 その先の未来を
(ガンバレ!)
考えていてもしょうがないんだ
(ガンバレ!)
この空はずっとどこまでも
続いていると信じて
(羽根を動かせばいい)
君はまず飛ぶしかない

地平線のその先は見えない領域になるわけで、そこの未来など考えたところで何になるという話ですよね。

チャレンジするために一歩踏み出した先で何が起きるかは、踏み出してみなければわからない。
あれこれ考えすぎて、不安ばかりを募らせていてもしょうがない。
自分の可能性を信じて、まずは一歩を踏み出してみようではないか。
そう励ましているわけです。

2番Aメロ

ねえ 鳥よ
答えて
あきらめそうなのはなぜ?
ねえ 鳥よ
答えて
近づいたあの雨雲

「近づいたあの雨雲」というのは、自分を待ち受けている困難や苦難を表しているのでしょう。
困難や苦難に直面すると、人は弱気になって、思わずあきらめそうになってしまうこともある。
それはどうしてなのだろうかと、「僕」は「鳥」に問うているわけです。
これはつまり、困難や苦難をいかにして乗り越えれば良いのか教えてほしいということなのではありませんかね。

2番Bメロ

時には強い風に
吹き飛ばされて
時には雨に打たれ
落ち込んだ君のために…

勇気をふり絞って飛び立ったはいいけれども、空はいつも晴れているわけではありません。
強い風が吹くこともあれば、激しい雨が降ることもある。

一歩踏み出した先には、大きな壁が立ちふさがっていることもあるでしょう。
あるいは、苦しい目に遭って、打ちのめされてしまうこともあるでしょう。
そんな「君」のために、「負けるな!」とエールを送るわけです。

2サビ

(負けるな!)
木の陰でしばらくは休んで
(負けるな!)
もう一度 空を目指してみよう
(負けるな!)
僕たちがずっと憧れた
美しく飛ぶ鳥だって
(羽根を畳む日もある)
君がまた夢見ればいい

大空を自由に飛び回る鳥ですら、嵐の日には木陰で羽根を休める。
打ちのめされたときには、しばらく休んで鋭気を養おう。
そしてもう一度挑戦すれば良いではないか。
そう励ましているわけです。

ラスサビは1サビの繰り返しになります。
そして、最後にワンフレーズ、2サビの最後のフレーズが繰り返されています。

君がまた夢見ればいい

まずは、勇気をもって一歩踏み出してみよう。
踏み出した先には、いくつもの試練が待ち受けていて、もしかしたら打ちのめされてしまうこともあるかもしれない。
けれども、そのときはそのときで、もう一度夢を抱いて立ち上がれば良いではないか。
そう励ましているのではありませんかね。

引用:秋元康 作詞, SKE48 「鳥は青い空の涯を知らない」(2012年)


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