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推しが社長になりまして

推しが社長になった。
何を言っているのかわからないと思うが、私にもわからない。
ただ一つ言える事は、私の推しことアイドルグループSixTONESのメンバーであるジェシーが社長(厳密に言うと代表取締役)になったという事だけだ。

思い返せば予兆はあったのかもしれない。
7月1日からジェシーはInstagramのストーリー機能(24時間で投稿が消える機能)を使って日付をカウントしていた。私もそれには気づいていた。
しかしながら私は別に毎日の様にInstagramを開く訳でもないし、正直な話ジェシーのボケを毎度毎度真剣に受け止められる時間と心の余裕はない訳で。私がジェシー担であったのならきっと毎日の様にチェックしていただろうその投稿を私は特に気にも留めていなかった。どうせ何かの気紛れだろうと雑に流していた。
そんな7月19日に、突如ジェシーが個人会社「株式会社ZDNズドン」を設立した事を発表したのだ。何の冗談かと思った。

ご存知の通り彼らの所属事務所は昨年色々とあったのもあってか、個人会社を設立するタレントが増えている。
私の記憶違いなら申し訳ないが最初に個人会社を設立したのはSnow Manのメンバーだったと思う。いや普通に違うかもしれない。
まあ色々変化がありまして、個人でSNSを始める人、契約している事務所本体とは別に個人事務所を持つ人、はたまた独立していく人や別の事務所に移籍する人など、人生の岐路に立たされたタレントの皆様方はまあそれは色んな選択をしまして。それに対して私も色々思う所もあるけれどもそれはまあここでは置いておきまして。
そんな訳で、推しが社長になりました。

SixTONESは、変化の遅いグループだと思う。
まあ本当は違うのだけれども。傍から見れば、という話だ。
SixTONESは、メンバーのきょもこと京本大我が2023年12月24日にX(旧Twitter…などとたまには偉そうに言ってみる)を開設するまでメンバー個人のSNSというものは持っていなかった。彼らの活躍はテレビや雑誌、ライブや舞台以外だとグループのXやInstagram、もしくはFAMILY CLUB Web(旧ジャニーズWeb)という有料会員サイト内のブログで周知されるのみであった。
勿論プライベートの、ファンに見せないアカウントはとっくの昔に持っていただろうが、とりあえずファンをはじめ世間様に存在を周知されるSNSアカウントというのはここで初めて開設されたのである。他のグループのメンバーがとっくにやれXだやれインスタだと個人のアカウントを開設していた事を考えると、これはかなり遅めの開設だと言わざるを得ない。勿論SNSアカウントの開設に早い遅いもないのだけれども。
今でも個人のSNSアカウントを開設しているのはInstagramのアカウントを持つジェシーと、XとInstagramのアカウントを持つ京本のみであり、残りの4人は未だに個人のアカウントは開設していない。
勿論メンバーが誰一人個人のSNSアカウントを持っていないAぇ! groupの様なグループもある。まあその辺りはメンバー個人の裁量に任せてもろて。
にしてもだ。SixTONESはあまりにもメンバーがSNSをやってなさ過ぎる、と個人的には思う。メンバー全員が個人でインスタをやっているグループもザラなのに。洋服のブランドではない。
でも、それで良いと思うのだ。それがSixTONESのやり方で、グループのスタイルだ。やりたい様にやる。それが一番良いのだ。
それと同じで、メンバーが個人会社を立ち上げたタイミング(立ち上げた事を発表したタイミング、という方が正しいのかもしれない)も、他の若手グループのメンバーに比べると少し遅い様に思う。その遅さへの不安はあるし、個人会社を立ち上げた事への不安だってある。
でも、これが彼らのスタイルなのだ。彼らは全ては教えてはくれない。何か思う所があっても後から当時の事を知る事ができれば良い方で、多分私達の知らない所で色々な事を飲み込んでいる。彼らがかの事務所とどういう契約形態を結んだのかすら知らない。
しかし、彼らは賢い。どんなにクイズ番組で惨憺たる成績を残そうが、彼らは聡明で思慮深い。きっと彼らは私達を想像もしなかった場所に連れて行ってくれるだろう。彼らは一見変わらない様に見えていても私達の知らない所で次々に変化していて、ある時芋虫が蝶になって蛹の中から飛び出してくる様にパッと飛び出してきて、私達をあっと言わせてくれるのだろう。私にできる事は彼らが信頼できる関係者さんやスタッフさんに恵まれる事を願う事だけだ。そして私はSixTONESにお金を払って彼らと関係者の皆様から音楽を受け取る。無理のない範囲で。

SixTONESの事を応援し始めてもうじき3年になるけれど、未だにわからない事は沢山ある。そのうちの1つに
「『ズドン』の意味」
がある。
「Mr.ズドン」という曲がある事も、この曲を歌うMr.ズドンはジェシーの友人(という設定)だという事も知ってはいる。以前はライブでファンと一緒に踊ったりしていたそうなのでいつか一緒に踊りたいと思ったりなどしているのだけれども。
しかしながら、彼の口癖の
「ズドン」
の意味だけはよくわからないのだ。ちなみに言うと私は彼の個人ブログ「ジェシーのズドン!BLOG」以外のところで彼が
「ズドン💪」
と言っているのを見た事がない。
彼曰く、「ズドン」というのは人によって意味を加えて良い言葉らしい。曖昧である。私はジェシーというアイドルが「ズドン」という言葉に強い思い入れを持つ事しか知る事ができないという訳だ。私は彼の思う「ズドン」の解釈が知りたかっただけなのに。
ただ、私がその言葉に何かの意味を付加しても構わないのなら。
「ズドン」は「魔法」だと思う。
彼がブログでよく言う
「ポジティブポジティブ✌」
と同じ様な意味を持つ言葉。ジェシーにしか使う事ができない、ジェシーの事が大好きな人を幸せにする魔法の呪文。
拳を上げて、
「ズドン」
と言いながらガッツポーズをする要領で下ろす。そうするだけで、ほんの少し元気が出る、気がする。
きっとそれは彼の使う魔法だ。本当はネガティブな性格の癖に、ポジティブに振る舞う彼の魔法。
少なくとも私にとっては違うけれども、彼の言葉が、「ズドン」が、誰かを救う日もあるのだろう。

株式会社ZDNがこれからどういう業務を担っていくのかはわからない。
公式サイトのお問い合わせフォームから個人の仕事を受けるのかもしれない。公式サイトには彼のスリーサイズも記載されていたから、モデルの仕事を引き受けたりもするのだろうか。公式サイトは全部英語で記載されていて、その下に和訳の様な形で日本語の文章が記載されている。もしかしたら日本人でもないしSixTONESの事も知らないのに何かの手違いでうっかり株式会社ZDNのサイトに流れ着いた奇特な御仁が居て、その人が彼の端正な顔立ちやスラリとした体躯、サイトの文章に惹かれて仕事を依頼するのかもしれない。何かのきっかけでジェシーの存在が世界に知れ渡ったら、彼に仕事を依頼したいという人が最初に辿り着くプラットフォームは事務所ではなく株式会社ZDNの方かもしれない。ラウールの次にパリコレのランウェイを歩くのはジェシーなのかもしれない。
そんな当てもない想像をするとワクワクする。
ネガティブでポジティブ、人見知りで社交的なSixTONESの太陽。
SixTONESの「Jungle」という楽曲ではメンバーはそれぞれ担当する動物が居て、ジェシーはゼブラ(シマウマ)を担当している。
馬に翼があるのなら、虎に翼があるのなら、シマウマに翼があったって良いじゃないか。世界にたった1頭の、翼の生えたシマウマ。
彼の見せてくれる未来が、楽しみで仕方ない。


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