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2021年9月28日(火)

おはようございます。朝の洗濯機が回る音で、夫が起きていることを知ります。

昨日は髪を切ってきました。育った街で切ってきたのですが、この店に通ってもう30年になります。よく美容院は人につき、理容院は店につくといいます。私がお世話になっているSさんは、北国育ちの人で、寡黙で実直で、役者が演じるなら高倉健さんがお似合いかな。実にまっとうな人です。お店を持ってからはだいぶ喋るようになりましたが、店に奉公していた頃は本当に無口でした。

Sさんは、東京に出てきた時、お給料は10万円だと言ってました。店を持つまでにはたいへんなご苦労をなさったことでしょう。私はそのころ実家にいて、何不自由ない暮らしをしていました。きっと私など憎らしかっただろうに、とてもよくしてくれたんです。

いまではウサギも旦那さんもいる当たり前の暮らし。この平凡な暮らしが涙するほどに嬉しく、毎日旦那さんの寝顔を見ては、幸せに咽び泣きます。25日は母が卒寿(90歳)を迎え、私は大きなテディベアをプレゼントしました。毒親と感じたり、アダルトチルドレンと感じたりしたけれど、やはりこの母が大好きです。どこに放蕩の限りを尽くした娘を手放しで愛してくれる親がいるでしょう。完璧な親なんていません。親だって子供を選べないのです。

今日はこれから上野の東京都美術館のゴッホ展に行ってきます。ゴッホの才能を最初に見いだしたご夫妻が集めたコレクションです。有名な糸杉が見られるのが楽しみでなりません。

ところで私には声をかけてくれる友人がいません。いつも私から声をかけるんです。お友達の誕生日や食事会、メールの送信、近況報告…いつも私が発信者です。たまにはお声がかかりたいと落ち込んでいたら、山ガールの看護師さんが励ましてくれました。 

『私もいつも声をかけるタイプだけど、そういう人がいないと世の中回らないのプンパさん。大事な役割なんですよ。そんなことで落ち込まないで、気になるキラキラした人はフォロー休止にしたっていいんだもの。私たちは声かけタイプなんだと悟るしかないでしょ。』

彼女は生死の境目を知るために、いつも剱岳級の山に一人登山します。離婚して3人の娘のシングルマザーですが、山に登ると自分はいかに小さなことで悩んでいたかわかるそうです。

さて。車椅子での絵の観覧は、視線の高さが難しいです。でも勇気出して行ってきます。
皆さん素敵な1日でありますように。

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