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STAY KOBE《15》兵庫運河と和田岬

街と人の絵を描くイラスト作家・こもりあやみが「色々あって神戸に住むのは難しいけど、それでも時間さえあれば神戸を歩きたい」という気持ちで始めたnoteマガジン「STAY KOBE」です。神戸にいる人、神戸にいた人、神戸に行きたいけど行けない人に「今の神戸」をお届けします。(不定期更新)

第9回の湊川で「兵庫区の海沿いも歩いてみたい」とつぶやいて一ヶ月あまり。
やってきました、JR兵庫駅。

今回は南口からスタート

はるか昔に社会科の授業で習った地元の歴史。
平清盛。大輪田泊。兵庫運河、そして大仏。
実際に行くのは今回が初めてです。
神戸人は海と山を方角の頼りにするけど、今回は全部海側。
不安しかありません。
とりあえず阪神高速を越えよう、話はそれからだ。

と、いきなり出くわした地下道。
いつのなんでしょうね。古びた感じが冒険心をかき立てます。

こんな風に地下道にも案内が。

テンションも上がったところでさっそく歴史スポットへ……と言いたいとこですが。
先にランチをいただきます。
JR兵庫駅から徒歩10分、阪神高速の向こう側にある「Cafe Sowa」さん。

パスタのセットを注文しました。左奥にはお店自慢のベーグル。

食べてる間に地元の親子連れが入れ替わり立ち替わり。愛されてる感じが伝わってきます。

大輪田橋を渡って、兵庫運河を散策。

これが水門というやつですね。さらに橋の向こう側へ歩きます。
と言いつつどっち向かってるのかもう分かりません。

なんとか兵庫津ミュージアムに着きました。
昔の庁舎を復元した「初代県庁館」。去年できたばかりの施設です。入館無料。撮影もOK。
写真右側の「ひょうごはじまり館」は今年11月のオープン予定だそうです。

初代県庁は今から約150年前、1868年に設置されました。
そもそもなんで「兵庫」なのかというと、飛鳥時代に「つわものぐら(兵庫)」という武器庫があったことが由来だそうです。この辺りがまさに兵庫の地。はじまりの場所。

執務室や庭園なんかも見れて楽しかったけど、たぶん今年オープンするであろう「ひょうごはじまり館」とセットで見た方がもっと分かりやすそうな気がするんですよ。なので、もしこれ読んで「行きたい~!」って人がいたら(いるか?)はじまり館の完成を待った方がいいかもしれません。

運河ゾーンはとにかく道が広い。
んでもってトラックが大きい。ものすごいスピードでがんがん走ってます。

5年前にオープンしたイオンモール神戸南(左)。そして神戸市中央卸売市場(右)。

ここでイオンモールに潜入。
実はこの中にちょっと面白い場所がありまして。

3階のイオンホール前。ここに出土品コーナーがあるんです。
というのも、イオンを建てる前に遺跡が見つかって、その調査などで工事を延期してたそうで。
兵庫城や町屋の手がかりになる資料が展示されてました。

運河の橋に鎮座する「清盛くん」。

兵庫運河を眺めながらゆったり歩きます。

ここが兵庫城跡。
わたし、歴史学科卒なのにお城にめっぽう疎くて、神戸にある城は花隈城と御影城くらいだと思ってました……。(もちろん他にもありますよ)

兵庫大仏でお馴染みの能福寺。

大仏も写真でしか見たことがなく、今回初めて拝むことができました。
日本三大大仏といえば奈良の大仏と鎌倉大仏、残る一つは諸説あって、その中に兵庫大仏も入ってるらしいです。なんかちょっと誇らしいですよね。

さらに和田岬のほうまで行って、「北の椅子と」で一休み。
アンティーク家具と雑貨を扱うお店です。

撮影OKということなので、お言葉に甘えて。
写真では伝えきれない雰囲気の良さをぜひ味わってほしいです。水曜と土曜がお休みなのでお気をつけて。

最後にJR和田岬駅を写真に収めて帰りました。

兵庫県って、ただでさえ旧五国に分かれてるし、その中でもともと兵庫と呼ばれてるエリアもほんの一部だし。
けど実際来てみると、「ここが街の玄関口なんだ」って思える場所がいくつもあって、ハーバーランドや地元の漁港とは違う「兵庫津」の雰囲気を感じることができました。
たぶん神戸をもっと好きになれる場所だと思います。

和田岬で出会ったにゃんこ達。
兵庫津ビギナーのわたしよりよっぽどこの場所に詳しそうです。

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ではまた神戸で会いましょう。