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STAY KOBE《10》だんじりシーズンの阪神御影

街と人の絵を描くイラスト作家・こもりあやみが「色々あって神戸に住むのは難しいけど、それでも時間さえあれば神戸を歩きたい」という気持ちで始めたnoteマガジン「STAY KOBE」です。神戸にいる人、神戸にいた人、神戸に行きたいけど行けない人に「今の神戸」をお届けします。(不定期更新)

2015年から県立御影高校の授業や部活動に関わる機会を何度かいただいてます。うれしいことに今年もご縁がありました。
その帰り道に阪神御影駅前をぶらり。だんじり祭りを目前に華やぐ街の様子を見てきました。

この山並みがいいんですよ

御影高校からの風景。
「学校の近くの山、校歌に登場しがち説」を確かめるべく御影高校のを聴くと「武庫(むこ)の 茅渟(ちぬ)の 山が海が……」の歌い出し。なんと山だけじゃなくて海も出てくるんですか。ちなみに武庫の山はむこやま=六甲山、茅渟の海は大阪湾あたりだそうです。不動産広告もびっくりの圧倒的ロケーション。

ちなみに御影高校のホームページによれば来年度から制服が変わるとのこと(詳しい発表はまだ)。制服が変わっても、校舎が建て替えられても校歌は残り続けるんだよなぁと当たり前のことを考えます。制服ほど話題にならないけどいろいろ詰まってますよね。学校生活への愛着とか、身の回りの自然への感動とか。

母校の歌い出しを一個も思い出せなくて真顔で国道を歩く。(ほら、ブラバンだったから……ずっと伴奏してたから……)

マンション前にそびえ立つ巨大なバナナの群れ。
御影の新たなランドマークといえばこれ、みたいなとこがあります。
これらはバナナのどういう状態なのか、むしろバナナと呼んでいいのかためらうカラーリングですが地元では普通に「バナナ公園」と呼ばれてるみたいです。なんなんだ。

そのバナナ公園の隣にある御影クラッセのオブジェ。モノクロの波紋が洗練されてて美しい。……のですが、いかんせんバナナのインパクトがね……。

御影市場 旨水館(しすいかん)の隣の壁も良き
モノトーンの和風なデザイン

クラッセにはだんじりシーズンを知らせる掲示 が。
パレードではだんじり11基がこの広場に集まるそうです。盛り上がるだろうなあ。

そして高架下にある澤乃井(さわのい)。
神功皇后がその御姿を水面に映したという言い伝えが「御影」の由来のひとつと言われてます。
碧い水を泳ぐ白い魚がこないだの飛行船(第8回)にも見えてきて、イメージの繋がりって面白いなと。

すーいすい

この「ぎゅんっ!」としたカーブが阪神御影駅の持ち味。

改札から徒歩30秒

広めの駅近カフェ「MIKAGE COFFEE LABO」です。とても入りやすい雰囲気でお気に入り。

今回はその隣にオープンした系列のジェラート店に入ってみました。

ミルク、チョコクッキー、レッドマスカット。暑い日のひとときの休息。
高架下には淡路島バーガーやゴム製品をおしゃれにアレンジしたお店が新しくできてました。

新たにオーブンした「VIERRA」(右側の建物)と広場の石碑です。

日本のバレンタインデー発祥の地を謳う神戸。その友好都市・イタリアのテルニ市が認めたバレンタイン広場だそうです。
御影の祭りはだんじりだけじゃなかった。

テルニ市はイタリアの真ん中らへん

すっかりだんじりモードな街並み。
ここに写ってる酒屋さんやお寿司屋さんが忙しくなるのかな。

さてさて、今日のお土産は御影駅南側にある「パンのお店 ito」さんの惣菜パンです。歩いて10分ほどのかわいらしいお店。一捻りのあるメニューばかりで選ぶ時間も楽しい。

ピクルス入りソーセージドッグと大葉入りベーコンエピを買ってきました。コクのあるビールか、あるいはさっぱりした白ぶどうスカッシュが合いそうです。
これはまた行かねばなるまい。

昔馴染みの市場とフレッシュな新店が光る阪神御影。訪れる度に街の一角が変わってて毎回新鮮な気持ちになります。
その変化を象徴するかのように御影高校の制服も来年からリニューアルします。昔から知ってたぶん少し名残惜しい気持ちもあるけど、新しいデザインも気になるところ。新制服に期待するとともに、今の女子制服のバックベルトの可愛いらしさをこれからも語り継ぎたいです。

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ではまた神戸で会いましょう。