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#31 瀬戸焼でテーブルコーディネート

 前回(#30)も公募展の話でしたが今回もコンテストの募集の話題。

 テーブルコーディネートという器の楽しみ方があります(さらっと書いていますが私は数年前まで知らない世界でした)。

テーブルコーディネートとは、さまざまなテーブルウェア(和洋食器・グラス・キッチン用具・テーブルクロス等)や酒瓶、花、ライト等で食卓を飾り、家族や来訪者をもてなすためにテーブルをコーディネートすること、またはその展示である。

ウィキペディア(Wikipedia)

 テーマに沿って器などをテーブルに並べて食卓を提案する……という感じに自分は理解しています。そこに実際に料理がなくても、見た人がそれぞれに自分のイメージの中で盛り付けて楽しめます。
 よく料理人の方が「んーー、いいなあこの皿。ここに〇〇を盛り付けて、△△を添えてさあ。あーこの鉢も合うなあ!」って手を動かしながらイメージを話す、あの感覚に通じるものがあるように思います。たぶん彼は脳内盛付とともにテーブルコーディネートをおこなっています。

瀬戸陶磁器卸商業協同組合では2021年から「魅せる瀬戸焼テーブルコーディネートコンテスト」を開催しています。
 この前後はコロナが猛威を奮い、せともの祭も2年連続で中止になっていました。ステイホームが呼びかけられ、家の中で過ごす時間が増えました。その中で「家庭の食卓を瀬戸焼でより明るく豊かなものに」という思いから、このテーブルコーディネートコンテストは企画されました。
 今回は4回目。すでに開催要項は発表されています。もちろん、生産者(窯元・作家)や販売者(問屋・小売)だけでなく一般からの参加も可能です。

 このコンテストのルールは「瀬戸焼」を使用すること(ただし演出のための付帯備品は除く)。
 意外とこのルール難しかったりします。「これ瀬戸のお店で買ったんですよ」や「せともの祭で売ってたやつです」でも他産地のものだったりするので注意が必要です。窯元だったり販売者ならしっかり把握出来るんですが、一般の方は買ったお店に聞いてみるとか買うときに確認が必要かも知れません。お気をつけください。

昨年(第3回)のせともの祭会場での入選作展示

 自分も1回目からお手伝いしてきました(まあ写真係なんですけど)。写真による1次審査、実際のテーブルコーディネート作品を並べての2次審査。専門の先生方も加わっての審査会場は見ていて緊張します(実に厳粛です)。そして毎年、レベルが上がっているのがテーブルコーディネートに詳しくない私でも感じられます。
 また、窯元や業者の作品はやっぱり自社の製品に固まりがちな反面、一般の作品はその点自由でその人の器の楽しみ方がストレートに伝わってくるようです。勉強になります(ああ、そうか、なるほど、わ〜!)。
 普段から瀬戸焼の器を楽しんでいる方、テーブルコーディネートを勉強している方、チャレンジされてみてはいかがでしょう!!

昨年の大賞作品

※トップの画像は第2回の展示会場

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