#01 初めまして せとものについて話しましょう
note始めます
2006年からメールマガジンを続けてきました。せともののこと瀬戸のことなど、毎週1回土曜日配信「瀬戸だより」として、17年間で870回を超す配信を行ってきました。我ながらよく続いたものだと感心します。
ひとまず、当初書きたかったこと、やりたかったことは済んだんじゃないかと思い、そのメールマガジンは定期配信を終了することにしました。残された大量の過去の文章は何かの形で活かしながら次に進んでいこうと……今、この文章を書いています。これから、過去の内容をまとめながら、さらに今感じた事など加えながら進めていけたらと考えています。
今までのメールマガジンでお付き合いいただいていた方も、これからnoteでお付き合いの始まる方もよろしくお願いいたします。
せとものの瀬戸
焼き物のことを「せともの」と呼ぶことが多いと思いますが(そうですよね?)、そもそも瀬戸ってどこにあるか知っていますか?
「せともの」はもともとは瀬戸のものという意味。瀬戸で作られたもの。「メイド イン 瀬戸」ということですね。
瀬戸で生まれ育った私たちは子どもの頃から、出身地を尋ねられたら「せとものの瀬戸です」と言えば日本中どこに行ってもわかってもらえると教えられてきました。ところが自分が大学入学で上京、東京での生活が始まると、なかなか「せとものの瀬戸です」では通じないことが多い(と言うよりほぼ伝わらない)。「広島ですか?」「四国のどこですか?」まあ、瀬戸は瀬戸内海イメージが強いようです。
せとものの瀬戸は瀬戸内関係なしです。
昔々、陶器を作っているところという意味で「陶処(すえと)」と呼ばれていたのが、…すえと、すえと、せえと、せと…みたいに変化した、瀬戸はのちに当てた漢字という説(諸説ありますが、個人的にはこれが好きです)。ね、瀬戸内関係ないでしょ。
瀬戸の本当の場所は…近隣の地方の方ならもちろん知ってますよね?愛知県です。名古屋市の右上あたり。海はありません。(近隣じゃないけど、知ってましたか?すいません。)
名古屋市内から東を見るとデジタル地上波のテレビ塔が立っているところが瀬戸です。濃尾平野の端っこでそろそろ山がぐっと持ち上がり始めるあたりになります。
この数年はコロナ禍でせともの祭などイベントが中止される中、藤井聡太さんの活躍で(瀬戸市出身)なにかと将棋の話題が目立ってしまい、陶磁器の街というより将棋の街のような印象になってしまっているようです。陶磁器業界としてはちょっとさみしいですが、せともの祭も昨年から復活!今年の9月は規制のない通常のせともの祭に近くなることは間違いないように思います。
今回のまとめ
せとものの瀬戸は愛知県で名古屋の北東。山はあるけど海はない。瀬戸内海は全く関係ない。ひとまずこれを確認して1回目のnoteはおしまいとします。
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