大前粟生 著「ピン芸人、高崎犬彦」を読んで

タイトルと装丁に興味が湧き、ジャケ買いした。

ピン芸人の高崎犬彦の売れるまでと売れてから(主観)を描いている。私は数少ない趣味の中でも、お笑いが頭一つ抜けて好きなので、内容がスラスラと頭の中に入ってきて、ページを捲る手が止まらない感覚を久々に味わった。

自分がもしお笑い芸人になるならと想像すると、コンビでスタートしたい。
ピンでは売れる選択肢がコンビよりも少ないのではと思っている。
ただ、それだけの理由だが、実力があるピン芸人ならこんなことを考えなくてもよい。

まず「売れる」ってなに?
ネタが面白ければいい?
芸人としてのトークって?

そんなところをこの小説ではむき出しにして、表現をしている。

このむき出しさが芸人という職業をさらに魅力的に写してくれる。

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