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今月のせとかわvol.5 ただいま児島。心地よさを感じる焼き菓子屋さんとの出会い


瀬戸内も12月らしい寒さになり、本格的な冬の到来を感じています。
いろんなことがあった2020年。時が過ぎるのはあっという間ですね。

はじめまして。今回の書き手はakinaです。
どうぞよろしくお願いします。

瀬戸内のかわいいモノ・コト・場所を交代でご紹介する「今月のせとかわ」。今月は故郷の児島で出会えた、心地よさとやさしい想いにあふれた焼き菓子屋さんをご紹介します。

当たり前が、当たり前ではなかったと気づいた時。

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大学進学と同時に長らく岡山を離れていましたが、今年の春、仕事を辞めて故郷へと帰ってきました。

私の故郷はジーンズと瀬戸大橋で有名な児島。
穏やかな瀬戸内海も、生まれた時から身近にある存在です。
そのどれもが自分にとって当たり前で、何も気にかけずに生活していました。
どちらかというと都会に憧れていた学生生活。だから進学は、"都会に住める大学"という選択肢しか持っていませんでした。

いざ児島から都会に飛び出してみると、あの穏やかでやさしい瀬戸内海も、立派な瀬戸大橋も、児島で作られるジーンズも、地元定番のたこめしも、急に私にとっては身近ではなくなりました。やっとその時、「あぁ、どれも当たり前ではなくて掛け替えのない存在だったんだ」と気付いたのです。

心惹かれた焼き菓子屋さんと出会って。

再び始まった故郷での暮らし。
あの頃とは変わったものもあるし、変わらないものもある。
久しぶりに訪れた場所、実は昔からあるのに足を運んだことがなかった場所、児島を離れていた間にできた場所などいろんな場所を巡りました。

そんなある日、地元の友人に連れられて行ったお店と心惹かれる出会いがあったのです。そのお店こそが、今回ご紹介する「Eko.9(エコナイン)」さん。
鴻八幡宮という神社のすぐ近くにある、オーガニックや国産の食材を使って焼き菓子を手作りしているお店です。

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駐車場の目の前には、ログハウスのような建物。階段をのぼれば美容室、Eko.9さんはその建物の左手奥の小道を進むとお店の入り口があります。

入り口にあるお店の看板も、道の途中にあるお花たちもかわいい。
急になにかの物語の中に入ったのかなと感じる、わくわくするような雰囲気です。

ガラガラッとドアを開け、少し頭を低くしてドアの向こうに一歩踏み出し、2段ほど階段を降りて店内へ。
目の前に広がった景色は、こぢんまりとした、あたたかい空気に満ちた素敵な空間でした。

心あたたまる、落ち着いた空間

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店内に入ると、正面と左側にある棚にたくさんの焼き菓子が並べられています。

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右側の棚には、有機の食品やお肉を使わないハムなども並んでいて、一緒に買うことができます。

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クッキーもいろんな種類があります。どれも美味しそう。
お菓子ひとつひとつに、手書きで使われている食材が書かれているのも、お店のやさしさを感じました。

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コーヒー豆やドリップパックもあります。
有機栽培のコーヒーをいただけるのも嬉しいですね。

内装も素敵で心ときめいたのが、入ってすぐ目の前にある、側面がタイルで敷き詰められたこちらの台。

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店名のフォントと敷き詰められたタイルに夢中になり、何度も「かわいい、素敵ですね」と声に出していました。

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また、店内の黒板にはgenba chisatoさんがつくられた素敵なリースも。
「土に還ることができるように、人工的なものを一切使わないつくり方をされているんですよ」、と店主さんが教えてくださいました。

店内全体がナチュラルなもので統一されている世界。
店主さんもやさしさに溢れた雰囲気で、気さくにお話しできて嬉しかったです。心地よさをたくさん感じた時間でした。

心とからだにやさしい、オーガニック&ナチュラル菓子

Eko.9さんは、有機や国産食材を使用したナチュラルな焼き菓子をつくられています。
やさしい味で心もからだも満たされる感覚。食べるとほっとする気持ちになれて幸せを感じられます。
日によっていろんなお菓子があるので、それもお店にいく楽しみのひとつ。

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ベリークリームチーズcake。
よつ葉のクリームチーズと、数種類のベリーソースがたっぷり入っています。どちらも好きなわたしにとっては至福の味でした。表面がしっかりやかれているのも大好きな理由です。

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りんごタルト。
無農薬りんごをシナモンとレモンを入れて焼いたタルトです。
りんごの味が口いっぱいに広がり、大人のご褒美だなあと幸せを噛み締めながら味わいました。

この日は他にも、ブラウニーやAppleクランブルクッキーを買うことができました。Appleクランブルクッキーは冷やして食べると、ケーキ感覚で味わえると教えていただいたので実践。

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袋もクリスマスデザインで良きだなと思い、袋から出す前に写真をパシャリ。袋から出してまた写真を撮ろうとしたのに、すっかり忘れて夢中で食べてしまいました。

瀬戸内の海のように、穏やかでやさしい想いをつなげていく。

故郷のことを分かろうとせずに一度離れてしまったけど、それでも帰ってきた時にはみんなあたたかく「おかえりなさい」と言ってくれる。
瀬戸内の穏やかでやさしい波のように、瀬戸内の人たちも、またお店や自然も、いつも受け入れてくれる気がします。

私がEko.9さんに心惹かれたのも、自然体で受け入れてくれるような穏やかな居心地の良さと、心とからだにやさしくておいしいお菓子たちがあるからなのかもしれません。

「安心して楽しく食べられるお菓子を身近に感じて頂けるように」という想いで、オーガニックや国産食材を使ってひとつひとつ手作りされているEko.9さん。
そうしたやさしさや想いを受け取って、また誰かにその優しさをつなげていく。

きっとその先には、やさしさや想いにあふれた素敵な未来になっていると思います。そうした心地よさや自分の居場所が増えて、やさしい未来にますますなっていくといいな。

ぜひみなさんにも、そうした想いや心地よさを感じていただけると嬉しいです。


Eko.9
Instagram WEB
住 所:岡山県倉敷市児島下の町7-13-8
定休日:不定休(InstagramWebサイトにて営業日をご確認ください)
営業時間:11:00 〜 17:00
駐 車 場 :あり(数台)
電 話:086 - 441 - 9340


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