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VRChatはじめた記念写真を撮ってなかったので1年越しに偽装した話

 VRChatを遊んだことがある方であればこう思っただろう。
「おまえのような初心者がいるか」と。


何がどうしてこうなったのか

 筆者は、この記事を書くほぼ1年前にVRChatを始めていた。

 VRChatは海外製のゲームなのでUIが英語でありユーザーも海外プレイヤーのほうが多い。そんな中で親切にも、操作方法やUIの使用方法を日本語で教えてくれるような日本人向けのチュートリアル空間が有志によって作成されている(JP Tutorial World)。

 さらに、VRChatの日本ユーザーの中には、ボランティアで初心者ユーザーに付き添いで、そのチュートリアル空間の内容を説明してくれるユーザーも存在する。

 そしてその空間には、チュートリアルを終えた際に記念撮影をするための撮影スポットが用意されている。
 そのため、初心者ユーザーと付き添いのユーザーはその撮影スポットで記念撮影を行い、撮った写真を思い出とすることがよくあるのだ。

 ところで、勘の良い方ならお気づきだろう。先に紹介した私のデビュー当時のツイートには、記念撮影した時の写真が存在していない

 1年前のことなので私や関係者の記憶がすでに曖昧になってしまっているのだが、確かその時は付き添ってくれた方のほかにもデビューしたてのユーザーがいた。そして、当時の私は確か記念撮影をする直前に何かトラブルがあったかで、VRChatから切断されてしまっていたのだ。
 すなわち、VRChatデビュー当時の記念写真が残っていなかった


我慢できなくなった

 実は私のチュートリアルに付き添いで来てくださった方々とは、今も仲良くさせていただいている。しかし、その方々との思い出を振り返っていたある時に、記念写真を撮っていないことに気がついてしまったのだ……。

 このツイートは半分ネタのつもりで呟いたものだったが、思ったよりいいねが付いたので(これ行けるのでは……?)という気持ちになった。

 ちなみに、VRChatデビュー記念写真をTwitterでツイートする際は #VRChatはじめました というハッシュタグを用いることが推奨されている。しかし今回記念写真を偽装するにあたっては、一般のハッシュタグに迷惑をかけるわけにはいかない。
 さてどうしたものか……と思いフレンドに相談したところ、天啓が降りてきた。

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 どうやら、 #VRChatはじめました というハッシュタグがあるらしい。渡りに船とはこのことか。そう思った筆者はすぐさま思い出の場所に向かい、告知画像を拵えたのだった。


実行してしまった

 半分ネタ、半分自己満足で作り投下した告知ツイートは異様な拡散をされていき、気がつけば開催時点で200以上のいいねと100以上のRTを獲得していた。
 身近なフレンドに留まらず、フレンドではない方からもちらほらと参加表明が飛んでくるほどの賑わいぶりだった。

 そして当日。例の場所で待っているとフレンドがどんどん入ってきて……気がつけば、空間に入れる上限の40人に参加者数が達してしまったのだ。

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 わずか10分程度の出来事である。他所の大人気イベントほどではないが、一発ネタのイベントにしては異様な盛り上がりぶりだった。

 皆、思い思いのアバターを着ていた。自身が初心者だった頃のアバターを着てきた人もいたし、なんなら当時現実で着ていた服をリアルで着用してきた人までいた(何故覚えているのか)。

 そして念願だった写真撮影スポットに向かい、写真を撮影。見事に39人に囲まれるVRChat初心者が誕生したのだった。

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 一般的な初心者ユーザーが付き添いを含めて記念写真を撮る時、大概は2~3人、多くても10人ぐらいの写真になるのが一般的である。
 そこに40人での記念写真が流れてきたとしたら、「おまえのような初心者がいるか」と即答するのもやむを得ないのである。


かけがえのない空間、仲間

 結局のところこの記事は、わがまま言ったら身内が40人近くも来てくれた(※初見の方も数人いた)と表現できてしまうし、外部の方からすれば身内感極まりない内容だなあ、と思われてしまうかもしれない。

 でも、最近の私には初めてイベントを開く理由にご立派な建前なんて必要なく、わがまま程度のものでも全く問題ないと思えてきているのだ。やりたい事を伝えたら、友達が軽いノリで来てくれる。そのぐらいのものなのだ。


 1年経ったとはいえVRChat全体でみれば新人に分類される筆者からすれば、なぜVRChatで毎晩のように大量のイベントが生まれているのか、数多くの文化が存在するのかという点に対する明確な答えはまだ得られていない。

 ただ、それでも、少なくともやろうと思えば周囲が応えてくれるという今の環境は外部から見れば異質であり、かけがえのないものだと思う。

 じわじわと外部の注目を集めるこのVR空間がこの先どう進んでいくかは想像もつかない。しかしそれがどうであれ、この暖かさだけはずっと抱えたまま、これからも成長し続けてほしいものである。

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暇ですが暇ではないので不定期投稿になってしまいますが、皆さんに納得して頂けるような記事を作成できるように日々精進していきます。