弱くても、生きてゆく。
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今使っている部屋のWiFiルーターが壊れた。
Abemaプレミアムとpixivをダラダラと見続けるので、繋がらないとスマホの請求金額が大変なことになる。
やむを得ず、仕事終わりに電気屋さんによってルーターを探すが、自分で買うのは初めてなのでなかなか決まらない。
困っていたら店員さんが来てくれたので、店員さんのすすめてくれた中で一番リーズナブルなものを選んだ。
早口の店員さんだったが、こちらの話をよく聞いてくれて的確にアドバイスを下さったので気持ちよくお買い物ができて、買ってきたルーターも無事繋がってとても満足だ。
子供のころからアニメや漫画が好きなオタクなので、オタク趣味を持っている人は無条件で好きになりやすい。
同人活動をしている子やコスプレイヤー、ヅカファン、ジャニオタ、バンギャ、色んなものを好きで追いかけている友達が多い。
他のジャンルを楽しんでいる友達の話を聞くのが好きだ。
自分の好きなものについて話すと、オキシトシンというホルモンが脳内に放出される。
別名ハッピーホルモンとも呼ばれ、赤ちゃんは母親の母乳からオキシトシンを摂取し、愛情を感じるのだそう。
出ると幸せを感じるので、自分の好きなものはどんどん語っていきたい。
先日、テレビをつけたら今年の5月に亡くなった古賀稔彦さんの特集をやっていた。
岡山にある環太平洋大学の柔道部の監督をされており、選手としてはオリンピック金メダル、さらに女子柔道の監督をされていたときは谷本歩実選手がアテネで金メダルを取るなど輝かしい功績をお持ちだ。
環太平洋大学に車でいける距離に住んでいるので、機会があれば一度生で拝見してみたいなと思っていたのだが、まさかこんなに早くお亡くなりになるとは思ってもみなかった。
実は私も学生時代に柔道をしており、それなりにいいところまでいったのだ。
県の強化指定選手に選ばれ、これが国の強化指定となるとオリンピックに出場できる可能性があった。
ただ、定期的に車や電車で片道2時間かけて練習場まで行かなければならず、当時同居の祖父母の介護をしていた両親には負担が大きく、将来の進路を決めていたので辞退した。
辞退しても順調に結果を残していたので、強豪校からスカウトされたことがある。
その中で一番印象に残っている学校があり、その学校のコーチだった先生が現役時代、古賀先生とオリンピック代表の座をかけて最後まで争っていた方だった。
その学校の柔道部だった子に話を聞くと、みんなその先生のことが大好きで、とても尊敬しているのだ。
教え子のなかには教員免許を取り、柔道部の顧問になった人が多くいて影響力の強さが感じられる。
必ずしも強い=教えるのが上手いわけではないので、それを両立されている先生方は本当にすごいのである。
特に古賀先生は柔道を嫌いにならせない指導に力を入れておられた。
夏は暑く冬は寒いし、練習はキツいし、痛くないことの方が少ない。
なので柔道が嫌いになって辞めていく子をたくさん見てきた。
インタビューで古賀先生は柔道を嫌いにならず、弱くても生きてゆけるようになって欲しい、と言っておられた。
昭和の体育会系ならばやる気のないやつは辞めてしまえ!なのだが、こういう弱さを受け入れる指導をされる先生が出てくる時代になったのだ。
そのことがとても新鮮で、嬉しく感じた。
なので会ってみたいなと感じたのだが、生きておられるうちに叶わず非常に残念だ。
あー、久しぶりに柔道がしたくなってきた。
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