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【長文】大の大人だってポケモンがすきなのよ、一緒に育ってきたんだから【アホみたいな激重感情】

ポケットモンスター、縮めてポケモン。
最早説明不要なレベルで世界中に愛される日本の一大キャラクターコンテンツであります。

・「唐突な自分語りどうした!?」小さな世界でチャンピオンだった

ここから自分語り。長いのですが許してね。

初代ポケモンが世に生み出され、口コミと小学生のバイブルコロコロコミックによって広まってきた1996年だか97年あたり。
「このゲームめっちゃ面白いで。○○ちゃんも買ってもらって一緒にやろ!」
ご近所の幼なじみが持ってきたのがゲームボーイと、あのフシギバナが印刷された緑のゲームだった。
「じゃあ赤にしようかな○○くん緑やし。」

とりあえず子供なりにゴマを擦りまくり、お手伝いやら庭の花の水やりやらをしてあのリザードンが印刷された赤いカセットを買ってもらったのでありました。
もちろん最初に選んだポケモンはヒトカゲ。
リザードンがたまらなくかっこよかったのです。

…で、なんやかんやこわいお化けや長いシルフカンパニービルやヤマブキシティジムの複雑なマップや海や山を越え、殿堂入り。
うちの家に通信ケーブルがあったこともあり近所の子達と集まっては誰がチャンピオンかと日夜対戦に明け暮れました。
ボクはほぼ無敗の王者でクラス1のポケモントレーナーを自称してました。

近所の7つ上のお兄ちゃんが現われるまでは。

・カイリューに心を焼かれた
「世界最強のタイプのポケモン!」

姉の友人だった近所のお兄ちゃんが繰り出してきたポケモン達に完敗しました。

破壊光線が条件付きで無反動で撃てた時代ですからあれよあれよとボクのポケモン達6匹は完敗。
そしてそのお兄ちゃんが繰り出してきたポケモンで一番輝いていたのがカイリューでした。

相棒のリザードンの火炎放射が効かない。
圧倒的な攻撃力でねじ伏せられるあの衝撃。

こんなに強いポケモンが居るんだ…!

その日ボクは負けを知ると同時に、カイリューが一番好きなポケモンになりました。
強い、かっこいい、けど何だか愛嬌のある顔とフォルム。
ミニリュウをお兄ちゃんに交換してもらい、家に帰って無心で育てました。
レベルをちまちま上げてやっとこさカイリューに進化した時のあの感激は忘れません。

・時は流れ流れ、ティーンエイジャー「心など無い完璧な世界」

ポケモンで言うと第4世代~第5世代あたり。
ボクは少し斜に構えて(ポケモンとか子供だろ。ってアレ。)金銀以降はポケモンを触って無かったのですが当時の友人に対戦ガチ勢がおりモンハンのP2Gをやる傍らでダイアモンドを購入。
久々にやるとギンガ団のリーダーアカギのタダの悪党で済ませられない思想に深い物を感じ、更にチャンピオンのシロナの圧倒的強者感や壮大なシンオウ地方の伝説ポケモンに惹かれてハマってしまいました。

そしてシンオウ図鑑完成後またカイリューと旅に出たりして何となく思ったのが「対戦してみたい。」ということ。
ということでガチ勢の友達と対戦したのですがコテンパンのボッコボコに負けました。
(※俗に言う三値すらまともに理解していないし、孵化厳選すらしたことも無いので当たり前である。)

ガチ勢舐めんなクソが。勝ちたかったら厳選してダメージ計算回して来いやゴミカス、ツラ洗って出直してこいや。

とまぁ、色んな人からごく当たり前のことを指摘されまして。
ボクが大好きだったカイリューは別に特別なポケモンでもなんでもない。
特別だと思っていた物語も旅も全部は夢と幻。
全部単なる思い込み。

そしてもう1個、色んな事があってこの時思いました。

「ああ、自分なんか特別でもなんでもない。単なる数合わせのモブだ。才能も努力もできないタダのゴミだ。生きてる意味も無い人間のなり損ないだ。」

子供時代~思春期特有の万能感みたいな物に走っていたヒビが一気に亀裂になり割れました。
うつ病を本格的に発症したのがこの辺りの時代。
ボクはポケモンが大嫌いになりました。
ダイアモンドもプラチナもソウルシルバーもホワイトも全部全て売り払いました。

・南国に久々に降り立った。
「全部私の言う通りにしていればいいの!!!」

年を経ると属するコミュニティも変わり、何となく苦手意識を持ちながらも仲間内で飛びに飛んで第7世代のサンを購入。
ウツロイドに取り憑かれていたとはいえ悪役だったルザミーネの台詞というか主張が
「全部私の物よ!綺麗な物全部!だから私の子供なら私の物らしくお行儀よくしていればいいの!!だから何もするな喋るなお人形さんになりなさい!!」

という毒親エゴイストの極みのようなもの。

「…いやいや、ふざけんなよ。自分の人生なんだから自分の物だろ。なんであんたが所有してるんだ。」
気がついたら頭の中でポツリと呟いておりました。

そう。全部自分の人生。
全部自分の責任。
全部自分の心の持ちよう。

過去にボッコボコに負けたのは努力も真剣に向き合うこともしてないから。
真剣に向き合っている人に目を合わせられないから。
弱い自分を認めろ。
そこから努力しろ。自分の人生ぐらい自分の力でどうにかする為に足掻いてもがけよ。

ゲームに激重感情かよ怖ぇよお前

って感じですが、過去に挫折しまくった時期の原因になった一つのゲーム。

自分なりに努力して強くなろう。

過去を始末して清算する気分でボクは再びポケモンの対戦に飛び込みました。
横には元相棒のカイリュー。
そこから三値や専門用語の勉強、どうやって自分の好きなポケモンで勝てるのか?
苦手な構成のパーティが来たら?
と、無い文系の脳みそで考えてレート戦にも手を出し惨敗に惨敗を重ねて、それでも何とかガチガチの環境パーティに勝てたり勝てなかったり。
そりゃレートは悲惨でした(確か一時期1300~1200を行き来してたぐらい)。
けど自分の中で再びポケモンは楽しい、真剣になれるゲームになりました。
続編のソードでは対戦でも何シーズンかは好きなパーティでなんとかギリギリマスターボール級に届きそうなぐらいまで自分なりに成長したので大したことないかも知れませんが、少しだけ手応えを感じたのでした。

・解るよ?「運まで味方に付けて…!ズルイズルイズルイ!!」

時は現代。
最新作スカーレットバイオレット。

とあるキャラクターがいるのですが、かつての自分と思考と性格と言動が似すぎてて割と辛かったです。
それと同時に「解るぞ、○○○。弱い自分に腹が立つんだよな。それを鼻で笑う奴らを見返したいんだよな。キミの気持ちは本当に理解できるよ。」
という過去のいじけた自分を見せられ何だか憐れでそれでいて凄く共感できる気分になりました。

けどなぁ○○○、楽しくなかったら良くないよ…。そんなに自分を追い込まないでいいよ。1歩1歩笑われても地道に進もうよ、キミみたいに必死に努力する奴は大好きだから。
とあるキャラクターに向けたかった言葉は必死になり過ぎてた復帰直後の自分にも向けた言葉でした。
お恥ずかしながらボクも大概のめり込むと視野が狭くなる性分なので、友達も引くくらい寝食犠牲にしたりしてゲームに熱中する悪癖があり身に染みるゲーム体験を提供してもらい反面教師にしたいところです。

またしてもゲームに激重感情乙


です。書いてて文章が出てくる自分がキモ怖いです。はい。

・「歩き続けてどこまでも行こう」

とまぁポケモンというゲームは激重感情を抱くぐらい、ボクの人生の傍らにあるので長文失礼しました。
自分語り長ぇよボケ!って?
推敲もしてないから許してください。すみません。

で、いつものように寝る前にSwitchを起動するとふと思ったのです。

「ああ、こんなに長いシリーズのゲームだもんなぁ。多分世界中に別れや挫折に勝利に友情に恋愛に色々な物語があるんだろうな。」

と。
最新作のスカーレットバイオレットは「自分の宝探し」が目的なのですが、現在進行形でちっちゃいトレーナー達もかつての自分が赤緑で見つけた宝物を見つけてるんだろう。
多分その宝物は人生の中で歪んで凹んだりするし、雨風に晒されてボロボロになったりするだろうけど無くさないで欲しいな。
と、隠居した爺さん(?)みたいな達観したような感情を抱いたのでした。

マサラタウンにさよならバイバイ!したいい歳こいたアラサートレーナーだってポケモンが好きなのよ。
勝って嬉しい、負けて悔しい、相棒を強くしたい、色んな場所や見た事のないポケモンに感激したい。
いい歳こいた大人も、可能性の塊の子供も好きなもんは好き。
好きは宝物になります。

だからみんな見つけた「宝物」は大事にしよう。
どんなに見てくれが悪くてもそりゃもう世界に一つだけの光り輝く物なんだから。
多分自分の人生がそれに詰まってるよ。

いい感じ風な言葉で〆させていただきます。
大変長い、しかも激重お気持ち表明失礼致しました。

良いポケモンライフを( ´ u ` )

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