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ファーストアルバム「いちじく」解剖作業vol.1

こんにちは。
シンガーソングライターのSETAです。

先日、本の記事を書いたので
たまには音楽のことも書こうと……

さて、音楽の何について書こうかなと
考えましたところ、ひとまず
自分で曲を書く人間でありますから
自分の曲の解説をしよう、に行き着きました。

本日より、ちまちまと
空き時間を利用して少しずつ
2017年11月に出しましたファーストアルバム「いちじく」についてマル秘エピソード含め解説していこうと思います。

まず!いちじくの一曲目に収録されています。
「普通の女の子」から!

どんな曲やねん、という方は
こちらをチラ見してからお読みください。
(クリックで視聴ページに飛びます )

この曲は、わたしが今の事務所
#渋谷のレーベル に所属してから
初めて書いた曲です。

実は
その当時、突然、満足いく曲が書けなくなり大変追い詰められておりました。

そういうことは以前もよくありましたが
この時ばかりは半年近く書けなかったので
もうダメかも知れん…と泣き言を言うレベル。笑

大げさな!とツッコミが聞こえるようですが
わたしのような職業ですと、「書けなくなる」は
ほとんど「死」を意味するのです。

ですが、スタッフさんたちは
辛抱強く………
「書けなかったら書けなかったで
今ある曲でやっていこう!」と
懐の広すぎる言葉をかけてくれておりました。

そのおかげもあってか、ポツリポツリと
言葉が出てくるようになりました。

はじめ、メモした言葉は
「今、あなたに跪いた夏が
わたしの心のど真ん中」

たったそれだけの2行でしたが作曲断食状態だったわたしはものすごく嬉しかった………

その2行から、「夏」の曲にすること
「恋愛」と「青春」の色を出すこと
などなど、少しずつイメージが固まってまいりました。

すると、出だしの
「普通の女の子 普通の女の子だった」
が生まれ、次々とパッチワークのように
継ぎ足し継ぎ足し歌詞が膨らんでいく……………
こうして、「普通の女の子」の歌詞が
生まれたのです。

さて、シンガーソングライターの数だけ
作詞作曲のスタイルがあります。
体験した出来事を赤裸々に綴る方法もありますし
メロディが生まれてから歌詞をつける方もいます。
( その逆もあるし、コードから作る方法もあります )

わたしはと言いますと
それこそ10代の頃は何が起きても新鮮ですから、あったことをそのまま曲にしていました。

ですが、おそらく根っこが真面目ですから
ニッキーミナージュのようなエッジの効いた刺し方もできないし、YUIさんのような遊び心もありませんでした。よって、体験型で書くとわたしの曲たちは独りよがりな曲になってしまうことが多かったのです。( 体験型で生き残る曲も時々あるのですが )

そうして、行き着いたのが
歌詞から書く方法です。

曲を先に作ることも過去にはありましたが
そうするとどうしても言葉の文字数が
絞られてきてしまって妥協してしまうので
先に歌詞を作り、その枠にメロディを
入れる方法に落ち着きました。

だから、「普通の女の子」も
歌詞ができてしまえば、もうこっちのもんだ!と言うくらい勢いでメロディをつけました。

出来上がったものを
佐橋さんに聴かせると、褒められました。
すっごくキラキラした目で褒められました。
対するわたしはすっごく救われました。
そうして、ようやく曲が書けない悪夢が終わったのです。

「いちじく」に収録されている
10曲中4曲は、以前から書いていたものでしたが
6曲はこの「曲が書けない事件」の後に
書かれたものです。

つくづく、「普通の女の子」が書けなかったら
その曲たちは生まれなかったな、と思います。

まさに、始まりの一曲にふさわしい
「普通の女の子」


気に入った方は、CDはもちろん、配信サイトでもお楽しみください。笑

以上、ファーストアルバム「いちじく」の解体作業vol.1でした!

SETA

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