2020.10.11

晴れ。

家にいた。
こないだ買った太田靖久「ののの」を読み始めたら、面白くて止まらなくなった。飄々として、捉えどころがないのに、心に残るようなことばもある不思議な小説だった。まだ表題作しか読んでいないので、あと二編残っているのが嬉しい。
並行してマッカラーズ「心は孤独な狩人」を読む。最近でた新訳は分からないが、僕が読んでいるのは、新潮文庫版の昔の訳なので、黒人に対する差別的なところも多分にあり、そもそも英語のニュアンスが分からないため多少気になる点があるが、黒人の女の子・ポーシャの話し言葉が関西弁や色々な方言?が混じった言葉遣いになっていて、それがとてもチャーミングで好きだ。なんとも言えない味を出している。まだ序盤なので、これから話がどう進んでいくのか分からないが、とても楽しい。

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