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ちいさなパン屋に必要な資質とは?10の特徴をチェック!

パン屋を開業することは、多くの人にとって夢の実現です。香ばしいパンの香りや、焼きたての温かさ、そしてお客様の笑顔に囲まれながら、自分のスタイルで仕事ができることは、何にも代えがたい喜びです。しかし、実際に店舗を運営する際には、さまざまな課題や楽しみが待ち受けています。そこで、自分に合った特性を理解することが、成功への第一歩となります。

このチェックリストでは、ちいさなパン屋に向いている人の特徴を10個紹介します。まず、パン作りは単なる技術ではなく、常に「なぜ?」と考えながら進めるクリエイティブな仕事です。新しいメニューを考えるときや、季節ごとの変化に対応するとき、自分自身のスタイルやアイデアを大切にすることが求められます。例えば、限られたスペースや小さなオーブンを活かして、独自のパンを提供する工夫が生まれることもあります。このように、柔軟な発想が他のパン屋さんとは一味違う魅力を引き出します。

さらに、パン屋としての成功は、顧客とのコミュニケーションにも大きく依存しています。お客様からの質問に応えたり、食べ方の提案をしたりする中で、自分の知識を人に伝える楽しさを感じることができるでしょう。このおしゃべりを楽しむことで、お客様との信頼関係を築くことができ、再来店につながることも多いです。

また、失敗を恐れずに行動し、新しいことに挑戦する姿勢があれば、自然と成長し続けることが可能です。この世界では、成功よりも失敗が多いのが普通です。しかし、そんな失敗を経験として受け入れ、次のステップへとつなげていくことができる人は、成長し続けることができるでしょう。

さらに、自分だけですべてをやるのは難しいちいさなパン屋では、頼れる人がいることが大きな支えとなります。信頼できる仲間や、相談できる人とのつながりがあることで、心の余裕が生まれ、より楽しくお店を運営できるでしょう。

このように、ちいさなパン屋に向いている人の特徴を知ることで、自分自身の可能性を再確認できるでしょう。自分の特性を理解することで、パン屋としての道のりを一緒に考えることができ、もしかしたらあなたの新しい一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。さて、あなたは何個当てはまりますか?一緒に自分の特性を探してみましょう。



1. 考えることが好き

パン作りは、「どうしてこうなるんだろう?」と考えながら進めていくお仕事です。例えば、生地の膨らみ方や焼き色がいつもと少し違うとき、その変化に気づいて「どうしてかな?」と考えることが大切です。そういった小さな疑問から、新しい発見や改善点が見つかることもあります。

そして、お店も少しずつ変わっていくもの。季節ごとに新しいメニューを考えたり、お客様の好みに合わせた工夫を加えたりしながら、お店を育てていくのも楽しい部分です。考えることが好きな人は、そうした変化を楽しみながら、お店をより良くしていく力が自然と身についていきます。

あなたも、小さな変化に気づきながら楽しんで考える時間を持てそうですか?

やるかどうかは別として、まずは一つのテーマを決めて新しいパンを考えたり、リニューアル後のお店のイメージを膨らませたりすることは、可能性を探る楽しみの一つです。

店主の実体験

2. ひとりが好き

パン屋さんのお仕事は、朝から夜まで、営業時間外には黙々とパンを作る時間がたくさんあります。ひとりで生地をこねたり、焼き上がりを待ちながら次の準備をしたりと、集中する時間が多いので、ひとりで作業するのが好きな人に向いています。

また、接客の時間があると、どうしても作業が中断されることが多く、その分、長く働くことになる場合もあります。だからこそ、ひとりの時間を楽しみながら、自分のペースで作業を進められる人は、無理なくお店を続けていけるはずです。

あなたは、ひとりで過ごす時間も楽しめそうですか?

イベント出店が中心で規模が大きくなると、数時間にわたり袋詰めや食品表示のラベル貼り作業に黙々と取り組むことになります。また、お店では常にお客さんが来るわけではないため、待ち時間が生じることもあります。そんなとき、ひとりでボーっと過ごすことができると、気持ちがリフレッシュできるかもしれません。

店主の実体験

3. 調べることが好き

「今、どんなパンが流行っているのかな?」と気になったら、すぐに検索してしまうタイプの人は、パン屋さんのお仕事にぴったりです。美味しいパン屋さんの情報や、売れているパンのトレンドを調べるのが好きな人は、常に新しいヒントを得られます。

たとえば、新しいメニューを考えたり、新しい販売方法に挑戦したり。さらに、世界中のパンを調べてみると、思いがけない発見がたくさんあります。調べることが好きな人は、毎日のように新しいインスピレーションを得られるので、お店の成長に大きく役立ちます。

あなたも、何か気になったらすぐに調べるタイプですか?

最近は海外のYouTubeやInstagramを見る機会が増えています。ああ、こうやって作るのかと、日本的な作り方とは異なる手法を見ていると、ふと作りたいと思うパンが浮かんでくるのも楽しいところです。

店主の実体験

4. 教えることが好き

自分の知識や最新の情報を、人に伝えるのが好きな人は、パン屋さんの仕事でもその力を発揮できます。パンをただ売るだけでなく、「どうやって食べるのが一番おいしいか」をお客様に教えてあげるのもパン屋さんの大切な役割です。

お店をやっていると、お客様から「このパンはどうやって食べたらいいですか?」と質問されることがよくあります。そんな時、自分のおすすめの食べ方や流行りのアレンジ方法を伝えると、お客様も喜んでくれるでしょう。ちいさなパン屋さんは、ちょっとしたおしゃべりがとても大事なんです。

また、「次にお店に行ったら、また話をしたいな…」と思ってもらえたら、それが本当に価値のあること。お客様との会話を楽しめる人は、パン作りと接客の両方でお店をさらに魅力的にできます。

あなたも、お客様とのおしゃべりを楽しめそうですか?

店主は、製パン学校の助手や講師、障害者職業訓練校の非常勤講師を経験しています。また、公的な場所だけでなく、最近ではYouTubeやInstagramなどのオンラインプラットフォームでスクールを開いている方も多くなってきました。スクールでの指導に限らず、店頭やイベントでお客様に製作過程を直接伝えることで、ファンが増えていくのではないでしょうか。

店主の実体験

5. 妄想、ワクワクが好き

お店の将来像を妄想してワクワクできる人は、パン屋さんにとって素晴らしい資質です。たとえば、「どんな人が買いに来てくれるのかな?」や、「どんな人が私のパンを食べてくれるのかな?」と想像することで、未来の夢が広がります。

その妄想の中で、さまざまなシーンを描くことができます。お客様が楽しそうにパンを選んでいる姿や、友達と一緒にお店で笑顔で過ごしている光景。そうした想像が、日々のモチベーションを高めてくれます。

新しいメニューを考えたり、イベントを企画したりする際も、ワクワク感を持って取り組むことで、独自の魅力を持ったお店を作り上げることができるでしょう。

あなたは、お店の未来を描くことを楽しめそうですか?

イベントに参加する際は、来てくれるであろうお客様のイメージを思い浮かべながらメニューを決めています。年齢層や性別、場所によって売れるパンの種類はさまざまです。想像やイメージではなく、妄想を働かせることで、より楽しい未来像を描けると思います(当社比)。

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6. 人と違っても平気

人の常識や当たり前よりも、自分がどうしたいかをはっきりと持っている人は、パン屋さんにとって大切な資質です。周りの意見に左右されず、自分のスタイルを貫くことができる人は、個性的で魅力的なお店を作り上げることができます。

たとえば、パンのフレーバーやメニューのアイデアについて、人と違った意見を持っていても全く気にしない。そんな姿勢が、他のパン屋さんとは一味違う、自分だけの魅力を引き出します。

独自の視点やこだわりを持ちながら、お客様に喜んでもらえるパンを提供することで、自然と個性が光ります。自分の信念を大切にしながら、楽しくお店を運営できる人は、長い目で見ても成功しやすいでしょう。

あなたは、自分のやりたいことを大切にできそうですか?

全国には1万店舗以上のパン屋さんがあります。その中で、同じことをするのではなく、自分はこのやり方が好きだと自信を持って言えることを最優先にすると、より楽しくなります。マルシェなどに行くと、自分の存在が薄く感じるほど、自信を持っている出店者が多いと感じます。だからこそ、自分のやりたいことを思い切りやりましょう。

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7. 考えるより即行動

学習しながら実践できる人は、ちいさなパン屋さんにとってとても大切です。時には迷ってしまうこともあるかもしれませんが、「迷うくらいなら、まずは行動!」という心意気が、成功のカギになります。

ちいさなパン屋さんでは、フットワークの軽さがとても大事です。思いついたアイデアや新しいメニューを試してみることで、意外にもそれが主流になることも多いのです。お客様の反応を見ながら、柔軟に対応していくことで、より良いお店を作っていくことができます。

自分の学びを実践に活かし、新しいことに挑戦することを楽しむ姿勢があれば、常にお店の魅力をアップデートしていけるでしょう。

あなたは、思いついたことをすぐに試してみるのが好きですか?

頭で考えたり、紙に書いたり、パソコンを使ったりすることは、じっくりと考える大切な時間です。しかし、フットワークの軽い小さなお店では、トライアンドエラーが非常に重要です。思いついたらまず行動し、反応が悪ければ次の挑戦に移る。常に新しいことにチャレンジする姿勢が、ファンを呼び寄せると思います。

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8. どんな時も楽しめる

失敗しても次に目を向けられる人は、パン屋さんにとって非常に大切です。お店を運営する中では、思い通りにいかないことや予期せぬトラブルが多々ありますが、そんな時でも「次はどうしよう?」と前向きに考えられる姿勢が重要です。

忙しい日々の中でも、楽しみを見つけることができる人は、心の余裕を持っています。たとえば、忙しい中でもちょっとした成功を喜んだり、新しいアイデアにワクワクしたりすることで、日々の仕事に楽しさを見出すことができます。

この世界では、成功よりも失敗が多いのが普通です。しかし、その失敗を経験として受け入れ、次のステップへとつなげていくことができる人は、成長し続けることができるでしょう。

あなたは、どんな時も楽しみを見つけることができそうですか?

良いことばかりではありません。焼いたパンがあっても土砂降りでお客さんが来なかったり、注文したパンを焦がしてしまったり、忙しすぎて寝てしまったりと、失敗が多いのもひとりパン屋の辛いところです。しかし、失敗を笑い話にできるくらい楽しい体験を見つけられるよう、常に周りを見て、上を向いて進みたいですね。

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9. プラスに考えられる

作業時間や環境のハンデをプラスに考えられる人は、パン屋さんにとってとても大切です。たとえば、小さなオーブンでは大量に焼けないことや、作業スペースがもう少し広ければいいのに…と感じることもありますが、そんな状況でも工夫して楽しむ姿勢が求められます。

限られた環境を活かして、自分らしいやり方を見つけ出すことができる人は、想像力豊かで柔軟性があります。たとえば、少量生産のパンを定期的に焼いて新しいフレーバーを試すなど、ハンデを逆手に取った工夫をすることで、オリジナルな魅力を引き出すことができます。

環境に左右されず、その中でできることを見つける力があれば、より素敵なお店に成長させていけるでしょう。

あなたは、ハンデを楽しみに変えることができそうですか?

お店を始めた頃、6取天板が1枚入るオーブンが2段と、小さなコンベクションオーブンしかありませんでした。そのため、大量に焼くことはできず、少量多種で少しずつ焼いていました。ひとつの作業に時間をかけず、来店したお客様との会話を優先しながら作業を進めていました。時には「今から作るやつ、また来るから取っといて」とその場で予約をしてくださる方もいました。どこで楽しみを見つけるかが大切ですね。

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10. 頼り上手

ちいさなパン屋では、自分だけですべてをやるのは難しいものです。だからこそ、誰かに頼れる人がいると、たくさんのチャンスが生まれます。信頼できる仲間や、相談できる人がいると、お店を運営する上での不安も軽減されます。

たとえば、ちょっとしたイベントで手伝ってくれる友人や、異業種の人とのつながりがあれば、新しいアイデアや視点を得られることも。そういった人たちとコミュニケーションを取ることで、心の余裕が生まれ、さらに楽しくお店を運営できるでしょう。

頼れる人がいることは、大きな支えとなります。自分だけでなく、みんなで協力し合うことで、より素敵なパン屋さんを作っていけるはずです。

あなたは、周りの人に頼ることができそうですか?

ひとりで事業を拡大するには限界があります。イベント出店の際の売り子が必要なときや、チラシやポップが欲しいとき、さらにはイベントやリニューアルのアイデアが必要なときに、異業種の知り合いがいることが大きな助けになると感じています。お店を始める前にさまざまな人と関わることは、とても楽しいものです。

店主の実体験

ちいさなパン屋を目指すあなたにとって、向いている特徴を理解することは重要です。パン作りの楽しさや顧客とのコミュニケーション、柔軟な発想、そして失敗を受け入れる姿勢など、多くの要素が成功を支えます。また、頼れる仲間やつながりも大切な要素です。これらの特徴を通じて、自分自身の可能性を見つけ、理想のパン屋への一歩を踏み出してみてください。あなたの独自の魅力が、素敵なパン屋を作り上げる鍵となるでしょう。


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