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夢(北欧の森)

 コロナ禍が続く深夜、私は夢を見た。
 突然始まり突然終わる夢。
 眠る間際に見る夢。
 現実と夢の境界で私は目覚めた。
 今でもまだはっきりと記憶に残る場所。
 北欧の森であろうか…
 フラッシュバックする人々の顔…
 20人ぐらいの登場人物であったであろうか。
 何の脈絡もなく、男女問わず、国籍問わずなのではあるが、1人だけはっきりと印象に残る青い瞳…
 ゴールデンカムイである。アシリパさんだ。北欧の森の狩猟民族の女性の眼。

 真っ直ぐな眼差しは私の心の中を覗き、澄み切った森の空気は大人になりきれていない私に人間の自覚を促している。

 あの娘は誰なのであろう…

 過去に生きていた私であろうか?
 それともどこかに生きている現実の子供?

 ただただ真っ直ぐな心に、己の内面が照らし出される。

 北欧の静かな。
 青い月の。
 一夜の出来事でした。

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