日溜まりの下でまちあわせ

頑張ることをやめたとき
何もかもなくて、何もない白い部屋でひとりだけで
そんな幻想を浮かべて
このまま浮いてしまえたらな、
何もない海の上で日の光を浴びれたらな

魚も海月もいない海
私しかいないんだ――

小さなあぶくになって溶けて消えたら
綺麗だろうか

二時の空は曇り空
そうだ
こんなときが素晴らしくて
いい

虹の空を見上げたい
オーロラを纏いたい
満天の星を見つめたい

仄暗い海のそこに沈んで
息ができないや、どうしよう、このまま。

木洩れ日の日があった
雨に打たれて気持ちいいんだ
朝の新宿の道を歩いた
そして家に帰るんだ。

あの家へ帰ろう
あの家はどこだ。

どこにいったの。
さがしている
ひとときもちをさがしている
時計壊れたら携帯壊れたら
なんにも縛られない
ごみにしよう

もうすこしだ
出口だ
出口が入り口になる

この電車が運ぶ先はわたしの帰る家
一駅で夢は、閉じる

日溜まりの下でまちあわせよう
笑顔で、笑顔で
誰のことか
わからない
誰も待ってない

誰も。

外の世界はどんな風
今から部屋にはいるよ
湿気た小さな
服でいっぱいの部屋

私は
何を必要としているんだろう

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