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おどりのようなもの

面白かった本や記事、関心のあるメディア、よかったイベントなどについて、身辺雑記のかたちで記録しています。気楽に読んでもらえたら。
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#教育

エスエフシー・モラトリアム

KEIO SFC JOURNALの新刊が出る。いわゆる大学の紀要雑誌だから、論文とかが載ってるようなものだけれども、毎号わりと面白い。今号は「特集:平成が生んだもの、残したもの」とのこと。参加型デザインやNPOの歴史を扱っている文章が読みたい(ぼくにくれるひといたら嬉しいです)。 この雑誌のことを考えていたら、SFCに通っていた頃のことを思い出した。SFCは、異常だった。いま働いている大学とか視察で見た大学と比べても、本当に狂っていたと思う。自分にとって、いまでも大事にして

参加の地獄と偏向

PBLという言葉がある。Project-Based Learningの略だ。どういうものかちゃんと定義しようとすると非常に面倒くさい言葉である(ちなみに、その面倒臭さと向き合うべき人間たちも、ほとんどこの努力を怠っているのでクソだ)。 この記事はコラムのようなものなので、厳密に考えない。ひとまず、なにかの課題に対してみんなで議論したり調べたりして、ものつくったりプレゼンしたりするような感じの学習スタイルを浮かべてもらえれば良い。いまだと、アクティブ・ラーニングのが通りがいい

保護者面談

先週は、毎日下宿生の保護者と話をしていた。学期末には学校との面談があるからだ。全国から津和野に来ている下宿生の親たちであっても、この時期はなみんな津和野に出向かなければならない(もちろん、事情があれば電話面談などでOKだけど)。ぼくにとって、というか弊社にとって、この一週間は毎回特別な時間になる。生徒についても、事業についても、とにかくたくさんの発見が生まれるから。 今回の面談は、話す前にいろいろ気になる部分があった。まず、下宿の下の階にバーができたこと。めちゃくちゃいい雰

身辺雑記(2018年6月下旬)

出張で大阪と東京に行ってきた。暑いからだと思うけど、死ぬほど疲れた。ついさっき津和野に戻ってきて、少し落ち着いたのでこの文章を書いている。 高校説明会

遊びについて:デューイ『民主主義と教育(下)』から

遊びの本質を無目的性に求める議論があるけど、デューイはそれに対して疑問を呈していた。なかなかおもしろかった。いくつか引用しておく(太字は引用者)。 遊びの概念の定義的特徴は、娯楽性でもなければ、無目的性でもない。それは、産出される結果との関連において行動の連続性を限定することなしに、同一の路線上のより多くの活動として、目標が考えられている、ということである。 一定の性質をもつ、かなり遠い未来の結果が予見されており、それらを成し遂げるために粘り強い努力がなされるとき、遊びは