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おどりのようなもの

面白かった本や記事、関心のあるメディア、よかったイベントなどについて、身辺雑記のかたちで記録しています。気楽に読んでもらえたら。
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2018年10月の記事一覧

エスエフシー・モラトリアム

KEIO SFC JOURNALの新刊が出る。いわゆる大学の紀要雑誌だから、論文とかが載ってるようなものだけれども、毎号わりと面白い。今号は「特集:平成が生んだもの、残したもの」とのこと。参加型デザインやNPOの歴史を扱っている文章が読みたい(ぼくにくれるひといたら嬉しいです)。 この雑誌のことを考えていたら、SFCに通っていた頃のことを思い出した。SFCは、異常だった。いま働いている大学とか視察で見た大学と比べても、本当に狂っていたと思う。自分にとって、いまでも大事にして

プロフィール

フリーで編集・ディレクションなどやってます。メディアとコミュニティに関心。たまに大学で教えたり、本を書いたり。趣味はスマブラSP。 ボードゲームとエッセイを制作する集団、enchant chant gamingを始めました。切り抜き動画からデザイン潮流までを紹介するメルマガも発行中です。無料なので、よかったら見てみてください。 略歴瀬下翔太(せしも・しょうた) 1991年、埼玉県生まれ。編集者、ディレクター。NPO法人bootopia代表理事。大正大学非常勤講師。慶應義塾

再起

もうだいぶ前だけれど、前回東京に行ったとき、ゲンロンという会社を経営している批評家・東浩紀氏に会った。ぼくは氏を高校生の頃からいままで、非常に熱心にフォローしている。そのわりに、直接話すのはほとんど初めてだった。 なぜそういう機会があったかというと、ゲンロンの原さんという編集者と、我らがブー社&レトリカで小松理虔『新復興論』の特設ウェブサイトをつくったからだ(ありがとうございます!)。 ──ちなみに、人間関係を書いていくとキリがないけど、この『新復興論』を書いた小松さんと

37歳理論

37歳理論。それは、最近レトリカ民の一部で流行している謎の年齢カウント手法だ。レトリカ西東京支部のジョージ(カバー画像に映っている男性)が、この奇妙な算数を提案した。 やり方はしごく簡単である。37歳以下の人間が、いますぐ自分の年齢を37歳にすること、そして、そのまま37歳までずっと37歳に据え置くことだ。 ──このジョージという男、37歳になる以前は29歳だった。19歳のとき、彼は自分の人生が今後10年ほとんど変わらないであろうと悟り、次の瞬間、ただちに自らを10年後に

参加の地獄と偏向

PBLという言葉がある。Project-Based Learningの略だ。どういうものかちゃんと定義しようとすると非常に面倒くさい言葉である(ちなみに、その面倒臭さと向き合うべき人間たちも、ほとんどこの努力を怠っているのでクソだ)。 この記事はコラムのようなものなので、厳密に考えない。ひとまず、なにかの課題に対してみんなで議論したり調べたりして、ものつくったりプレゼンしたりするような感じの学習スタイルを浮かべてもらえれば良い。いまだと、アクティブ・ラーニングのが通りがいい