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おどりのようなもの

面白かった本や記事、関心のあるメディア、よかったイベントなどについて、身辺雑記のかたちで記録しています。気楽に読んでもらえたら。
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2018年5月の記事一覧

浅い絶望──『生活の批評誌』について

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身辺雑記(2018年5月下旬)

昨日から寝込んでいる。いろいろ気にすることが多いうえ、全然休めていないので疲れてしまったのだと思う。コスパ厨なので、そういうときもなにかやらないとと思ってしまう。 というわけで、ここに書くことならできそうなので書く。よく考えたら、このnoteはぼくにしてはしっかりした記事を書きすぎている。だからこれは本当の雑記だ。これから書くことに関するブレストみたいなものでもある。 地方とか暮らしとか

遊びについて:デューイ『民主主義と教育(下)』から

遊びの本質を無目的性に求める議論があるけど、デューイはそれに対して疑問を呈していた。なかなかおもしろかった。いくつか引用しておく(太字は引用者)。 遊びの概念の定義的特徴は、娯楽性でもなければ、無目的性でもない。それは、産出される結果との関連において行動の連続性を限定することなしに、同一の路線上のより多くの活動として、目標が考えられている、ということである。 一定の性質をもつ、かなり遠い未来の結果が予見されており、それらを成し遂げるために粘り強い努力がなされるとき、遊びは

共生の詩的ヴィジョン──津久井五月氏と『コルヌトピア』のこと

ゴールデンウィークについての記事をまだ書く。もう1個くらいもしかしたら書くかも。いっぱいの人とあったからなあ。 津久井五月氏と飲む

友情について:『エピクロス―教説と手紙』から──孫引きシリーズ

孫引きで読むシリーズとは ──まつともが身内SNS内で唐突に貼る様々な引用文。面白いんだけど、結局いつも流れていくだけでなんのコンテンツにもならず、本人すら忘れていることが多い。もったいないので孫引きしていいか聞いたら、OKが出た。ということで、唐突に始まったシリーズ……。 初回は、エピクロス『エピクロス—教説と手紙』を孫引きで読み、友情について考える。なぜか。ぼくは友情が大好きだからだ。友達のことを語るとき、明らかに自分が元気になっていることがわかる。 とはいえ、孫引き

批評再生塾3期生と飲んだ #批評再生塾

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文を生成することが辛いひとの文章執筆プロセス

文章を生み出す必要があるのに、超ムリ。そんなひとが文章執筆プロセスをまとめたものです。文章を書くという行為に不安感がある方はぜひ。 苦手意識を克服する(というか解消する)ために、「気づいたらなんとなく文章が生成されている」という状態を目指してつくられた方法です。 最近の執筆環境について書く。前提として、ぼくはとにかく文を生成するのが下手で、苦手意識が非常に強い。企画書の箇条書きやレイアウトが込み込みの「書類」を作成したり、誰かが一度上から下に書いたものを綺麗に整えたりする作

大きな人物、もしくは場所

ゴールデンウィークが終わった。今年はとにかく東京にいて、友達にたくさん会おうと思って動いた。先日のSFC講義や飲み会もそう。ここしばらく、出会った人のこととか、そこから考えたこととかを書こうと思っている。人間について書いているのが一番楽しいので。 一昨日は、てぃーやまとシンタ君、そして太田くんと会った。てぃーやまはポコラヂをやっていて、シンタ君はDouble Clapperzというグライムのユニットをやっている。太田くんは津和野で一緒に仕事。みんなレトリカ関連なので身内みた

井庭先生と対談@SFC

この記事でも書いたけど、大学の恩師である井庭先生と対談してきた。 事前準備なしで一番面白いと思ってることを喋るみたいなコンセプトなので、なんの話になるかよくわかってなかったんだけど、わりとこのnoteにいつも書いているような感じの議論になったので、すごいよかった。 なにか新しいことやるためのバッファやタメを社会のなかにどうつくってくか、そのバッファのなかで具体的にどういう工夫が有効か、みたいな感じ。 そのうちウェブで動画が公開されると思うけど、時間かかると思うので、とり

ミレニアル!ミレニアル!

井庭先生に呼ばれて、母校で対談形式の授業をやってきた。SFCに行ったのはマジ久々、というか、卒業してから初めてだと思う。非常に楽しかった。 大学に行って一番心に残ったのは、授業でもその後の会合でも、学生から出てくる話が非常に内省的であったことだ。哲学的といってもいいかもしれない。 地域活性に関する質問は、国全体が少子化するなかで、特定の地域にコミットする意味はなにか?という政治哲学みたいなものだったし、教育に関する質問は、教育という行為の孕む強制や暴力性への忌避と自主性にた