【BackspaceKey】完全初心者さん向けダーツのすすめ
前書き
Misskeyサーバーのひとつ、BackspaceKeyにおけるアドベントカレンダーの企画として、記事を作成しています。
今回の記事の目的について
たくさんの人に、ダーツの良さを知ってもらいたい。
ダーツに興味はあるけど何もわからない、敷居が高そう、など踏み出すきっかけがない人の背中を押したい。
ダーツをプレイするうえで、過去に苦い経験のある人へ、楽しさを知ってもらいたい。
そんなことを思って記事を作成しようと思います。
まずはじめに
ダーツの敷居が高いと感じている人へ
「大人の嗜みって感じがする!」
「オシャレな感じで自分が入っていいのかなって思っちゃう……」
こういう人、いるんじゃないでしょうか?実際によく言われる内容でもあります。
そんなことありません!!
◎ゲームセンターやカラオケ、ネットカフェでも遊べます。
→思ったよりも敷居低いかも……と思いませんでしたか?
◎学生プレイヤーもたくさんいますよ。U22という、22歳以下の公式トーナメントもあるんです!
→大人の遊び……ではなさそうな感じですね。
◎公式大会のユニフォーム規定は”襟付きシャツ(ポロシャツ可)”であったり、普段からよくダーツをする人たちは冬でも一番下は半袖Tシャツを着て、投げやすいような恰好をしていたりします。
→オシャレな社交場!というイメージは少し変わったのではないでしょうか?
ダーツを始めてみたい人へ
まずはゲームセンターで1ゲーム、遊んでみませんか?
ゲームセンターであれば、大抵はハウスダーツ(貸し出し用のダーツ)が置いてあり、1プレイ100円投入で遊べ(※)、チャージ等がかからずに遊べます。
親切なところだと、基本的なルールやマシンの操作方法を記載したボードが置いてあったりするので、近くのゲームセンターにダーツが置いてある方は、一度チェックしてみるといいかもしれません。
※本来はゲームによって金額が違ったりするのですが、”ハッピーアワー”というものが設定されていることが多く、ゲームセンターではどのゲームも100円でプレイできる設定にしてあることが多い印象です。
自分には向いていないのでは…と思う人へ
大丈夫!!!
なぜなら低身長で運動音痴な私ができているから!
運動が苦手でも大丈夫、できます!
身長は関係ありません、小学生でも上手な子はいます。(すごいね)
やったことがあるけど刺さなかった……って方も心配しないでください。
その時一緒に行った人のせいにしていいです。年齢も関係ありません、子供からお年寄りまで楽しめます。(認知症予防にもなるらしいよ)
車いすでもできるんです!知ってた?(ボードからダーツを抜く器具を活用したりしているみたい。いいね)
ダーツの種類について
ハードダーツとソフトダーツ
よくお店で見かけるのは、所謂「ソフトダーツ」と呼ばれるもので、矢の先(※1)がプラスチックなどで出来ていて、機械で判定する電子のものかなと思います。
一方、ハードダーツというのは、オリジナルに近いもの(※2)で、矢の先も手に刺さると危ないものになっています。
※1:”チップ”と呼ばれるパーツ。ダーツの矢は4つのパーツから成り立っています。
※2:ダーツの起源として、酒樽に矢を投げていたことなどが挙げられ、現在も麻などの天然素材で出来たボードが使用されています。
今回は完全初心者さん向けということで、ソフトダーツに的を絞ってお話しようと思います。
DARTSLIVEとPHOENIXDARTS
ところで皆さん、カラオケはお好きですか?
カラオケに行くと、機種の指定ができるお店がほとんどかと思います。
実はダーツにも現在おおまかに2種類のマシンがあるんです。
DARTSLIVE
PHOENIXDARTS
上記の2種類ですね。
DARTSLIVEは、なんとみなさんご存じSEGAグループが出しているマシンです。
龍が如くやペルソナなど、SEGAのゲームでダーツが出てくるものがありますが、あれもしっかり実物のDARTSLIVEになってます。楽しい!
PHOENIXDARTSはというと、関西や沖縄に多い印象が強いのですが、最近ではマシン全体が液晶という派手なものも流通しており、なかなか楽しいです。
ゲームセンターの記録カードのように、どちらのマシンも専用のカード(※)があり、それに自分のスコアや対戦履歴などを残すことができます。
アプリで確認ができたり、モニターのカスタマイズが出来たりするのですが、そのあたりはそれぞれ少しずつ違うので、興味を持った方はぜひ近くのお店にはどちらがあるのか調べたうえで、試してみてください。
ちなみに、どちらのマシンでも定期的にコラボやイベントごとがあり、最近ではDARTSLIVEだとラブライブ、PHOENIXDARTSだとクレヨンしんちゃんなどがコラボしました。好きな作品のコラボのときに始めてみるのもアリかも……???
※:ICカードステッカーを貼っても使用できるので、コラボがないジャンルだよ~という人も、お好きな見た目にできますよ!
さらに歴代のマシンも……
と、これ以上突っ込むと少し細かくなりすぎてしまうので、現状設置されている主なマシンについて、さらっと触れておきます。
DARTSLIVEには、現在メインで設置されているDARTSLIVE2とDARTSLIVE3の2種類が存在します(過去にはもちろんほかにもたくさんありました。)
PHOENIXDARTSにも、Xという最新マシンがあるのですが、こちらは設置店舗が少ないです(全面液晶画面という華やかな仕様。でもすぐ目が疲れる)
DARTSLIVE2の特徴:ボタン操作が基本。オンライン対戦は相手が選べる。
DARTSLIVE3の特徴:ボタンではなくタッチパネルで操作する。刺さったダーツを全て盤面から抜くと自動でターンが切り替わるため便利。
PHOENIXDARTSの特徴:盤面が光らないため目に優しい。DARTSLIVEよりパーティーゲームが豊富。
基本的には、お店で「機種の希望はありますか?」と言われた場合、DARTSLIVE2、DARTSLIVE3、PHOENIXDARTS(※)の3択で答えてよいと思います。
※:それぞれ、"ライブツー"、"ライブスリー"、"フェニ"と呼ぶことが多いです
どんなゲームがあるの?
まず大前提として……
・右手で投げる場合は右足が前です。
・野球投げはむしゃくしゃしてもやらないようにしましょう。
・1ラウンド3投です。
・基本的にはマシンの判定が正しいものとして進めます。(誤反応はアンラッキー)
・「反応してなかったから拾って投げなおしていいよ!」は本来はNGです。身内のみで遊んでいて、許可が取れている場合のみにしましょう。
ダーツボードの点数配分について
![](https://assets.st-note.com/img/1702833333242-tSlDve6eVw.jpg?width=800)
基本的には、周りに書いてある数字が得点になると考えて問題ありません。
ただ、あくまでも基礎点のようなもので、エリアによって条件が変わってきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1702833396656-UzwiyH0IDH.jpg?width=800)
このエリアは、シンプルに数字がそのまま得点になります。
内側をインナーシングル、外側をアウターシングル、と呼びますが忘れて構いません(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1702834127102-QMrx9z46Z9.jpg?width=800)
このエリアは、数字の2倍が得点になります。
(例えば、20のダブルに入れば40点)
![](https://assets.st-note.com/img/1702834150876-CSYI3r0Fgi.jpg?width=800)
このエリアは、数字の3倍が得点になります。
(例えば、20のトリプルは60点)
![](https://assets.st-note.com/img/1702834169850-jnj53cwLF9.jpg?width=800)
最後に、ど真ん中!こちらは「ブル(BULL)」といい、はじめのうちは基本的に50点だと思って大丈夫です。
"基本的に50点"といったのには理由があり、この後出てくるルール説明で欠かせない部分にもなってくるので、補足しておきますね。
シングルと同じように、内側(黒い部分)をインナーブル、外側(赤い部分)をアウターブルと呼ぶのですが、こちらを「どちらもおなじくブル」とする場合と、「インナーとアウターは分けて考える」場合があるんです。
前者の場合はインナー/アウターどちらに入っても50点ですが、後者の場合はアウターが25点、インナーがダブルと同じ扱いになり50点になります。
・COUNT-UP
シンプルに高得点を目指すゲームです。
複数人でプレイする場合は得点が高い人が勝利!
難しいルールがないことと、まぐれで高得点エリアに入ることもあること(※)、そして8ラウンドと短時間でプレイできることから、初心者さんでも楽しめる定番のゲームだと思います。
また、DARTSLIVE3には"CENTER COUNT-UP"というゲームがあり、こちらはセンサーの機能を生かし、中心に近いほど得点が高くなるという、さらにシンプルなルールになっています。
得点の単位も数百点からと派手な数字になるため、こちらも個人的には初心者さんと遊ぶ時には積極的に取り入れたいゲームです。
※:狙っていないエリアに入り高得点を出すことを"キャッチ"と呼び、初心者さんはキャッチが出やすかったり、中級者は出づらいため、思ってもみないどんでん返しが起こったりします。
・01GAMES
301、501、701、901、1101、1501
上記のいずれかの数字でスタートします。末尾が"01"で共通しているため、通称"ゼロワン"と呼ばれるゲームです。
そこから得点を引いていき、一番最初にぴったり0点にできた人が勝利!
開始時の数字が小さいほど難易度が下がります。
初心者さんは301からやってみて、余裕がありそうなら501に挑戦してみるといいかと思います。
しっかりめに対戦する場合は、501or701が定番ですね。
0ぴったりで終了しなければならないため、もしマイナスになってしまったら「バースト」といい、その時点で次の人へバトンタッチ。そのラウンドの最初の点数からやり直しになります。
例えば32点残っている状態で、16シングル→16ダブルと打った場合、2投目でバーストしてしまっているため、3投目は投げられません。次のラウンドで改めて32点からスタートします。
・STANDARD CRICKET
通称"クリケ"と呼ばれるゲームです。
よく、陣取りゲームみたいなものだと説明されるクリケですが、正直それだと初めての人には伝わりきらないですし、個人的には初心者さんにはやらせたくないと思っているゲームです。
というのも、ルールを理解するのに時間がかかることと、ある程度狙った場所に打てる技術がないと楽しめないからです。
実際、初めてダーツをする人と一緒に遊ぶときは、基本的にプレイしません。やるとしても、やってみたいかどうか本人に聞いてからという感じですね。
上記により、今回はざっくりとした解説になりますので、もし興味の出た方は是非調べてみてください。
15~20のシングル、ダブル、トリプル、それからアウターブル、インナーブルを使い、そのほかのエリアはアウト判定になります。
クリケでのブルはセパレート式なので、アウターブルがシングル扱いの25点、インナーブルがダブル扱いの50点です。
ゲーム終了時点で得点の高かった方が勝利となります。
(3人以上で遊ぶ場合はまた変わってくるので、気になる方は調べてみてください。ここもわかりづらい要因だと思っています……)
1つのエリアに3本入れると、4本目から得点できるようになります。
こちらが陣取りゲームと言われる所以ですね。3本というのは、トリプルに1本とイコールです。
なのでたとえば、20のシングルに3本入れば次のラウンドから20を使って加点ができるようになるのですが、1本目が20のトリプルに入ると、残りの2本を加点に使えるため、20トリプル(陣取り完了)→20トリプル→20トリプル(120点加点)ということができるというわけです。
……めちゃくちゃ難易度は高いですが(笑)
さて、陣取り要素の2つ目。自分がゲットしたエリアは相手に得点されません。しかし、相手も3本同じエリアに入れると、2人ともそのエリアが使えなくなります。ここが難しくもありおもしろいポイントですね。
Aさん:20シングル→20シングル→20ダブル
Bさん:19トリプル→19ダブル→20トリプル
このような展開になった場合……
まずAさんは20点獲得できています。最終的に得点の高い方が勝つため、Bさんは19以下の数字を使ってAさんをまくらなければならない状況です。
2投使って19で加点をしこの時点で38点、Aさんの20点をオーバーしたため、これ以上Aさんに離されないように20を使えない状態にした、というわけです。
実際の試合になると、ここまで点差が少なく手持ちが1投しか残っていない状態で20トリプルにチャレンジするのは相当レベルが高い話になってくるのですが、今回は仕組みがわかってもらえたらいいなとわかりやすい数字で記載してみました。
最終ラウンドまでもつれ込んだ場合は、純粋に得点の高い方の勝ちですが、途中でゲームが終わることがあります。
それは、得点の高い方がすべてのエリアを開放したタイミングです。
逆にすべて開放できた人が得点で負けている場合、加点して上回るか、相手がすべてクローズ(エリアを使えなくする)するまで終わりません。
自分にもできるかなあ?
とりあえずやってみましょう!
余計な力はいりません。ピンポン玉を投げるくらいの気持ちで大丈夫です。
もし距離が足りなければ上の方を狙ってみる、たとえば20と書いてある数字の部分を狙ってみる、それだけでも変わります。
力ではなく、物理法則です。いろいろ試して楽しんでください。
どの界隈にもいる教えたがりおじさんはどうしても存在します。でも、無視してください。だいたい下手くそなので。もし不安だな、緊張するな、という人は友達を誘ってみてください。
仲良しさんは私が一緒についていきます。誘ってください。
初心者におすすめのゲーム
ゲームの種類でお伝えしたように、カウントアップやDARTSLIVE3ならセンターカウントアップなど、わかりやすく楽しめるものから始めるといいと思います。
ほかにも、パーティゲームや練習用のゲームなど、実はたくさんあります。
自分が楽しいと思えるものから遊んでみてほしいです。
もし万が一、貴方が「初めてダーツをするんだ」と伝えてもクリケやろうぜ!といってくる人がいたら……ドヤ顔したいんだなと思っておきましょう。きっとすぐ追い越せます(笑)
まずは!楽しんで!
プレイ中のマナーについて知っておこう
暗黙の了解って困りますよね。
経験者と一緒に始めればわかるけど、ソロで始めると意外と知る機会がないマナーがあるかもなあと感じているので、思いつく限りざっと並べてみます。
・投げている最中に邪魔をしない
→声掛けも場面や相手を選びます
・野球投げはしない
→ヤケになったりふざけたりしてやる人がいますが、いけません。
・隣の台へダーツが飛んで行ってしまっても、焦って取りに行かずに投げている人が構えていないか確認する
→大抵、気づいて譲ってくれるか、すぐには気づかなくても投げ終わったあとに一声かければ嫌な顔はされません。
・前の人が戻ってくるまで構えない
→……これ結構、威圧感があるんですよね。
・カードを刺したまま席を離れない
→カードを刺してプレイする場合、放置していると大音量でアラートが鳴ります。周りの迷惑になるので、気づかないふりはしたくないですね。
・待機中も隣の台まで踏み込んでいないか気を付ける
→ネットカフェなどだとありがちなのですが、待っている人も盛り上がって横に広がりすぎないように気を付けましょう。
・挨拶はしっかりしよう!種類はいろいろ。
→対戦相手には「お願いします」でグータッチ!
ダブルスなど仲間がいる場合は上記の流れで握手!
オンライン対戦の場合はカメラに向かって手を振ろう!
マナーを守って楽しくダーツ!
実際に遊んでみよう!
ここまで読んで、ダーツ楽しそう!!と思った方。
ぜひ、自分の通いやすい場所にあるお店を探してみてください。
関東地方はDARTSLIVE、西へ行くほどPHOENIXDARTSが多い印象です。
それぞれ公式から店舗検索ページが公開されているので、ぜひ参考にしてみてください!
DARTSLIVE SEARCH
PHOENIXDARTS店舗検索
※注意点として、上記のサイトで見つけたお店の情報は古いことがよくあります。
料金や営業時間、そもそも閉店してしまっていないかなどなど……
店舗のサイトURLやSNSの記載があれば、そちらも確認してみましょう!
マイダーツって必要なの?
ほしいと思ったら買えばよし!!!
ハウスダーツで投げていて投げづらいとか、形から入るタイプだとか、ハマってきたから自分のが欲しいとか、動機はなんでもかまいません。
ほしいな、と思ったら買えばいいんです。
ハウスダーツでプロ級に上達した人も実際に出会ったことがありますし、逆にプロやプロレベルの人だと何を使っても変わらず投げられるというのもあります。ハウスダーツなんかじゃ上手くならないよという人がいたら無視無視!多分その人下手なので(笑)
初心者におすすめって?
ありません!!!!!!!!!!!
いやね、これって本当に個人差なんですよ。プレゼントにも向かない。
実際に自分の手で持って、投げて、いいものを買うんです。
ドンキやネットで買おうかなと思っていた人、いるんじゃないでしょうか。
でも、少し待ってください。
もし、ダーツショップに行ける環境なのであれば、ダーツショップに行って、店員さんに声をかけてください。
初心者だから恥ずかしい……という方、たくさん会ってきました。
でも、私は初心者さんこそ、積極的に話しかけてほしいと思っています。
だって、少なからず何も知らない貴方よりは店員さんの方が知っていることが多いから。少しでも、貴方にあったものを探すお手伝いをしてもらえるはずだから。初心者なんですと言って煙たがる人は本当にいないんです。もしいたらこの人きっとダーツ下手なんだなって心の中で思っておきましょう。
まとめ
どうでしょう、少しは貴方とダーツの距離を縮められたでしょうか?
嫌な思い出があった方は、払拭できたでしょうか?
少しでも、貴方の「楽しい」のお役に立てれば幸いです。
本当はマイダーツを買う際のポイントや必要なものなどもお話したかったんですが、想像以上に長くなってしまったので、興味のある方がいるようでしたら、またの機会に……
始めてみようと思ってくれた方。
楽しんで!!
それでは。
メリークリスマス
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