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環境に及ばなかったデッキの記録2

芹と申します。
前回に引き続き、環境デッキと戦い、散っていったデッキの記録をします。

テッカグヤGX(無色タイプ)

というカードをご存知でしょうか。フルメタルウォールにて発売されたGXの1枚で、2種類あるテッカグヤGXのうちの1枚です。
このカード、書いてあること決して弱くはありません。

特性:フォースキャンセラー
このポケモンがバトル場にいるかぎり、自分のポケモン全員は、相手のポケモンが使うGXワザのダメージや効果を受けない。
ワザ:無無無 パワーサイクロン110
このポケモンについているエネルギーを1個、ベンチポケモンにつけ替える。
GXワザ:無 ディスカバリーGX
自分のサイドを数えたあと、すべて手札に加える。その後、山札の上から、加えた枚数ぶんのカードを、サイドとして置く。数えた枚数ぶんのサイドを置けないなら、このワザは失敗。

GXワザをベンチ含め全て防ぐ特性、無色で動いてエネを温存しつつダメージを与える通常ワザ、サイドから最大6枚ドローできるGXワザ。弱いことは一切書いてありません。

しかし、環境にこのカードが出てくることはありませんでした。

なぜなら、このテッカグヤはひこうタイプが反映された無色、弱点は雷です。ピカゼクが跋扈するこの時期の環境で雷弱点とかありえないといわれ、一瞬で皆の選択肢から消えました。(ショップでも即50円で投げ売りされる始末…)

ですが、このカード、僕はとても気に入りました。なので、このカードを最大限生かせるデッキを作りました。

② テッカグヤフルバースト

(使用時期)~ダブルブレイズ環境まで

テッカグヤフル

テッカグヤGXは4枚フル投入です。これは、ちゃんと理由があります。
テッカグヤGXはダブル無色エネを張り替えられる動きがとても強い。
では、その張り替え先にふさわしいポケモンはいないか。
探した結果たどり着いたのはテッカグヤGXでした。
ダブル無色エネを生かす最高の相方、それが外ならぬ自分だったというわけです。

アピールポイント

・エネルギーが思った以上に潤沢
・手札が思った以上に潤沢
・エネルギーからデッキタイプが予想できない(意表がつける)

デッキの動かし方

当然、スタートはテッカグヤGXから。そして、基本的にはディスカバリーGXを初手から宣言します。

初ターンから場に出して行きたいのは、デッキのエンジンであるゼラオラGXとエネ張り替え先のテッカグヤGX2体目です。目指す状況は、雷エネとダブル無色を張ったテッカグヤGXが複数体場に出ることでエネを張り替えつつ自由に逃げられる状態です。

グヤループ

テッカグヤがダメージを与えつつベンチのテッカグヤにエネルギーを張り替える→逃げて無傷のテッカグヤがダメージを与えてエネを張り替える→逃げて新しい(以下同様)

これが、テッカグヤループ。

テッカグヤが粘っている間にバクフーンも立ち、毎ターンエネを張れれば場にエネルギーがかなり残っている状態になります。そうなれば、ズガドーンで大ダメージを狙うこともできますし、いざという時は、テテフもとどめのアタッカーになります。

ディスカバリーGXについて
これは、ただ手札が6枚増えるワザではありません。サイド落ちをケアしつつ手札が6枚増えるワザです。
このデッキではゼラオラやテテフは1枚採用ですが、当然サイドに落ちることがあります。しかし、トレーナーズでサイドに送られたら困るカードをあらかじめ山札から取り除いたうえで、ディスカバリーGXを使うことで、必要な札は手札にある、サイドに落ちていたカードも手札にある、という状況を可能にします。使ってみればこの技、ドローソースとしては破格の性能を持つことが実感できます。

サポートについて
このデッキは手札がかなり膨れ上がるので、シロナやリーリエとはあまり相性が良くありません。基本は縦に引くカードが採用されていますが、相手の手札を流したいときもあると思います。そんな時に使えるのがビッケです。自分の手札の枚数はそのままに相手の手札を流すことができます。
また、打点不足がこのデッキの弱点にあるので、ククイが採用されています。

敗北記録

このデッキのキーカードはテッカグヤ、ゼラオラ、雷エネルギー、そしてダブル無色エネルギーです。このうちダブル無色エネルギーだけが確定で持ってくる方法がありません。とにかく縦に引く構成にしてありますが、ダブル無色が来ないとデッキの強みが発揮できず負けに繋がります。

また、タッグチームと打ち合うのはやはり不利でした。初手ディスカバリーGXなので、相手の先制攻撃を許しがちで、攻撃を一回耐えれてもこちらの攻撃2回で相手は倒れず、ダメージレース的に有利を取りづらい状況が多かったです。

ロストマーチも厳しかったですね。テッカグヤGXをワンパン出来る打点を持ちながら、サイドは1枚しかとられないわけで、サイドレースで負けていました。

環境に及ばなかったわけ

ピカゼクにはどうしても勝てません。

とまあ、そう言い切ってしまえばそれまでですが、弱さというのならやはりメインを張るテッカグヤの打点の低さだったと思います。ククイやハチマキで補強はしてあるものの、110点というダメージは、絶妙に足りない数字で、環境の非エクをワンパン出来ず、タッグチームも3回攻撃が必要になる値です。結局これによってサイドを取り切れず、タッグにも非エクにも有利をとれなかったのが大きな要因だと思います。

とどめは、ダブルブレイズにて出てきたレシリザです。テッカグヤをワンパンする火力には太刀打ちできず、このデッキは解散となりました。

振り返り

今改めてデッキリスト見返すと変なデッキ構成してますねホント。サポートもなんでこんな構成にしてんだって自分でリスト見返して頭ひねりました。

ただ、本気で一枚のカードに向かい合ってデッキを作ったのはこれが初めてで、勝負には勝てないながらも、何とも言えない充実感がありました。
対戦が終わった時に面白いデッキですね、と何度も言われましたし、テッカグヤの印象が今でも残っている、と言われたこともあります。

ヤナトイナイト、というデッキの強さだけでなく、デッキの良さを競うポケカイベントがあるのですが、それにもこのデッキで初参戦し、見事バッチ(ベストデッキ賞)を獲得しました。僕がヤナトイナイトというイベントにハマるきっかけにもなったデッキなので、非常に思い入れのあるデッキです。



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