《裏ボタン》

いつも気が弱いだけだった
優しかったわけじゃない

好きだった女の子
関係ないだろうと
突っぱねた

理科の実験室
話せて嬉しかったのに

席替えで隣りになった時も
他に好きな人がいることも
知っていた

小学生の頃からずっと
いまだに笑顔を思い出す

僕にとっての
打ち上げ花火は
永遠に変わることのない
十四歳の夏

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