《とげまる》

スピッツの
通算13作目のオリジナルアルバム
《とげまる》は僕にとって
特別なアルバムです。

もちろん、楽曲全体が
素晴らしいというのもありますが、
それだけではなくて。
ぼくの人生の主題歌のような
側面を強く持っています。

何より僕が人を愛する時の
それは好きな女性に対しての
特有の感覚だけではなく、
もっと幅広い主題を表しています。

ニンゲンはみんな
トゲトゲを持っているけど、
本質的には
案外丸かったりすると思います。

トゲがあるから傷ついたり、
互いを傷つけてしまったりします。
だけど、まん丸い部分は変わらない。

他人から見れば、
凸凹に歪んでいるかもしれない。
それでも、自分の中では調和が取れている。
一定の法則もある。

どうする事もできない現実の中で
僕らは誰かを求めては
何度も愛しあっていくんだと思います。

どんなに
球体の表面に傷がついても
それを乗り越えるだけの力を
それぞれが持っている。

そんな風に感じながら
このアルバムを聴いていました。 

《とげまる/スピッツ》2010年
①ビギナー
②探検隊
③シロクマ
④恋する凡人
⑤つぐみ
⑥新月
⑦花の写真
⑧幻のドラゴン
⑨TRABANT
⑩聞かせてよ
⑪えにし
⑫若葉
⑬どんどどん
⑭君は太陽

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