《しずくちゃん》

たった一人のニンゲンが
僕のことを認めてくれたら
受け入れてくれさえすれば
それでいい
生きていける

寒い夜は
毛布にくるまって
僕の体温を確かめるように
眠る

暑い夏は
水の冷たさを指先で感じる
水道水って
こんなに美味しいんだな・・・・・・
そんな風に思った一昔前

君が僕にくれた
小さな優しさが
殺風景だった僕の心に
色鮮やかな花を咲かせたよ

花びらを伝う滴は
涙のように輝いている

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