これが恋なら

 

そのひとが ねむるとき

みている ゆめが

こうふくで あれば いいと おもう

 

すき とか きらい では ない

 

恋というものは

もっと純粋であったような気がして

そんな記憶すら

もう恋ではなかったような気もして

わからないことだらけの世界に

わかりあえない人がいて

その中のひとりと

わかりあえることを望んでいながら

けっして

わかりあえることはないんだと諦めてもいて

わかる人なんていなくて

わからない人ほど近くにいたりして

一番わからない人が

ここにいる

 

そのひとが ねむるとき

みている ゆめは

こうふくで あれば いいと おもう

 

そのひとが わたしに ふれる とき

こうふくで あれば いいと おもう

 

そのひとが わたしを おもわないときも

こうふくで あれば いいと おもう

 

すき とか きらい では ない

 

そのひとの こうふくな ゆめ の ために

わたしは つないだ て が しびれても

がまんしよう と おもう

 

それだけ

 

 

 

 

 

 

 

 

#詩

#現代詩

#短編詩

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