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月を見ながら歩いていると、 電線のレールに沿って、 月がずうっとまっすぐついてくる。 とき…
ススキのほうきが風に揺れるたび 雲の形が ほどけていって ひとはき また ひとはき 夏が…
君が笑っても花は散るから 僕たちは 旅立つ前に 認めなきゃいけない弱さが多すぎる…
ちょっとでいい 引っかかっていたいと思った せめて君の 手の先か つま先か 髪の先は素敵…
冬は ぶきようだから あいしかたも ぶきようで いつも すべてを あたえてしまう。 …
そのひとが ねむるとき みている ゆめが こうふくで あれば いいと おもう す…
サクラクイは、闇から生まれます。 象の鼻のように長い口から、 小さな長い舌を出し、 アスファルトの上の花びらを ひとひら ひとひら 風のようにさりげなく 集めて食べて葉に変えます。 木は、葉という鱗を腕に体にまとって飾り 新しい一日を待つのです。 そして日が昇る頃、 サクラクイは、朝焼けに溶け死にました。 つづく…… ※「サクラクイ」全編は、セリザワケイコ詩集「音の蛹」に収録されています。
風に散る花を眺める誰も彼も それぞれの場所へと散っていく #詩 #現代詩 #…
つよい風が ごしごしと 月を磨いて 木々に抱かれたつぼみたちが ふくふくと 身を寄せ合っ…
目の前でドアが閉まっちゃった いつもそう乗りたくもないの電車になんか 車掌さんは気持ち…
泣きたいなぁ 泣きたいよ あたしはなんでこんなところに立っていて こんなに長い間 君の話…
誰にも言えないことは存在しないのと同じで あなたが忘れるか 私が忘れるか どちらが先か…
わたしの名前はネコ助です。 誰がつけたか知りません。 最初の恋は隣の庭に。 2番目と 3…