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あんなにも萌えた春が腐ってゆく 別れゆく春よ朽ちて雨を呼べ やがてくる夏の目映さに焼き尽く…
月を見ながら歩いていると、 電線のレールに沿って、 月がずうっとまっすぐついてくる。 とき…
ススキのほうきが風に揺れるたび 雲の形が ほどけていって ひとはき また ひとはき 夏が…
君が笑っても花は散るから 僕たちは 旅立つ前に 認めなきゃいけない弱さが多すぎる…
ちょっとでいい 引っかかっていたいと思った せめて君の 手の先か つま先か 髪の先は素敵…
冬は ぶきようだから あいしかたも ぶきようで いつも すべてを あたえてしまう。 …
そのひとが ねむるとき みている ゆめが こうふくで あれば いいと おもう すき とか きらい では ない 恋というものは もっと純粋であったような気がして そんな記憶すら もう恋ではなかったような気もして わからないことだらけの世界に わかりあえない人がいて その中のひとりと わかりあえることを望んでいながら けっして わかりあえることはないんだと諦めてもいて わかる人なんていなくて わからない人ほど近くにいたりして 一番
サクラクイは、闇から生まれます。 象の鼻のように長い口から、 小さな長い舌を出し、 …
風に散る花を眺める誰も彼も それぞれの場所へと散っていく #詩 #現代詩 #…
つよい風が ごしごしと 月を磨いて 木々に抱かれたつぼみたちが ふくふくと 身を寄せ合っ…
目の前でドアが閉まっちゃった いつもそう乗りたくもないの電車になんか 車掌さんは気持ち…
泣きたいなぁ 泣きたいよ あたしはなんでこんなところに立っていて こんなに長い間 君の話…
誰にも言えないことは存在しないのと同じで あなたが忘れるか 私が忘れるか どちらが先か…
わたしの名前はネコ助です。 誰がつけたか知りません。 最初の恋は隣の庭に。 2番目と 3番目は 順序の記憶が曖昧で 4番目は物知りでした。 5番目も物知りでした。 7番目は物知りでした。 8番目も物知りでした。 中略 16番目は美しい毛並みで 17番目は美しい声で鳴いて 18番目は美しい背中で 19番目は美しい牙でわたしを噛みました。 20番目の恋は、わたしを運命と呼びました。 会うのはいつも屋根の上。 あなたの瞳の真ん中が 満ちて欠けてまた