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これからの「FIRE」はうまく行くだろうか

 最近世界で流行りのFIREですが、先にまずFIREって何かご存知ですか?
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとったもので日本語では経済的自立して早期リタイアするという意味です。

そのFIREに焦点を当てて展開していきます。

「FIRE」について

経済的自立とはどういうことかというと、アメリカ株などの投資にお金を入れて、キャピタルゲイン(差益)やインカムゲイン(利息)、配当を得て、得たお金を生活費に回して、投資している自分の資金は減らさずに生活する状態のことを指しています。

投資で得た利益で生活することができれば毎日会社に行って働く必要がなく、投資がうまくいけばそのまま最後まで暮らしていけるでしょう。

実際はFIREできる人が少ないということもうなづける一つのハードルがあります。
FIREするには給料や収入を投資に回して受け取る利益を増やす必要があります。
なので、投資にお金を使うことを優先して生活費は抑えなければいけません。

それが欲しい車でもマイホームでも我慢する必要があります。
なぜ生活費を抑えなければいけないのか。
「FIRE」という状態を実現するには毎年の生活費分を投資で生み出す必要があります。

これまでの傾向でいうと、毎年投資している資金の5%がリターンで返ってくるくらいです。
なので、生活費が一年で300万円必要という方は6千万円貯める必要があります。
なかなか簡単に貯まる金額ではありませんね。

リスク

 投資というものはリスクと隣り合わせにあるものです。
アメリカ株(NYダウなど)はこれまでを見ると上昇の一路を辿ってきましたが、歴史的にみても高い状態です。

アメリカの政府はテーパリングを実施すると言いました。
テーパリングとは中央銀行が毎年買っている国債や株の量を減らすことで、日々生活している日常に回るお金が少なくなるということにもつながります。

これまで上昇してきた株価もひと段落するということにつながると思われます。
ここまで株式が上がって来れたのも中央銀行がお金を刷り、市場に回るお金が増えたからというのも一つの原因と言えるのです。

日本も同じようにお金を刷ってきました。有名なのがアベノミクスです。
アベノミクスは「株を買え」ということで日本の株式も上昇していきました。
その時に投資していた人たちは投資資金をかなり増やすことができたはずです。

何が言いたいのかというと、これからもこれまでと同じように株式が上がるという保証はないということです。
もちろん新しい会社は日々生まれますし、人が動いている以上経済は回っているので株価の上がる会社もたくさん生まれます。

しかし、FIREでよく行われる投資方法がインデックス投資というもので、アメリカ株ならアメリカ株全体(詳しくは有名な株をピックアップ)に投資するというものだったり、発展途上の株価全般だったりと、一つの会社の株式だけではなくて、全体的な株式のひとまとまりに投資するということが多いので、全体的に株式からお金が離れてしまうとインデックス取引では価格が下がってしまいます。

市場全体に投資するので急落するというリスクは少ないですが、一つの会社の株式ほど上下するものでもありませんし、株式市場から投資するお金が減ってコモディティ(金や小麦、原油などのこと)や為替市場にお金が流れてしまうと株式市場全体も縮小する傾向にあります。

結果、インデックス投資でも株価がどんどん下がっていくことに繋がりかねません。

元本(投資に回したお金)割れも十分あるので生活費どころではなくなるかも知れないということは重々理解しておいてください。

これからのおすすめ「ミニFIRE」

 これまではFIREが可能だった金融市場だったかも知れませんが、みんながFIREできるような状態だと働く人もいなくなってしまい、みんなが楽に生活することができます。

そんなうまい話がないのも現実で、これからはより難しくなってくると思われます。
特に日本の場合はこれから税金も上がってくるという予測が簡単に立てれます。
人口が減るのに高齢者は増え、道や電柱などのインフラはそのままで国家予算に相当する税金を集めなければいけません。

政治家が税金をもっと有効に使ってくれれば日本も変わりそうなのですが、どんな事業をしようにも中抜き中抜きで税金の垂れ流し状態です。

そんな話は置いておいて、これから可能なオイコス(家計)作戦は投資に回して少しでもお金を増やすということです。
富裕層がなぜ富裕層でいられるかは投資を行なっているからというのが答えです。
会社の株式を持っていると年に1回か2回は配当金がもらえます。
配当金が例えば100円だとすると、10,000株持っていると1,000,000円になります。
10,000株買うのにかかるお金は会社によって変わりますし、配当金も会社によって変わりますが資金があれば年間に100万や200万の配当を得ることもできるのです。

株式を10,000株も一気に買うのは難しいと思います。
ですが、毎月1株ならどうでしょうか。
日本の株式は一株当たりの値段が高いものが多いですが、アメリカなどの海外の株式なら安いものもたくさんあります。

毎月1株買うと一年後には12株持つことになり、配当金が50円でも600円、100円だと1,200円になり、株式の価格が上がった時に売却するとキャピタルゲインもつきます。

毎月株式を一つ購入すると提案しましたが、そのまま放置というわけではありません。
株式は急落することもあり得るので、いろんな業種の会社、国内外に分散して投資して、買った時よりも上がったら売却して次の銘柄を探すなど新しいものに取り組んでいく必要もあります。

そうすることで、配当金も得られる株式があり、株式の差益分のお金を増やすことができるようになります。

浮いたお金をまた投資してさらに増やしてもいいですし、たまにの贅沢に使ってもいいかも知れませんね。

会社で働いて得た給料は日々頑張った対価になり、そのお金で投資に回して新しい金融のスキルや知識を身につけたり、お金が増えたらキャンプや旅館に宿泊するなど人生にとっていい時間を過ごせることにつながるでしょう。

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