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みんながオーナー!

競走馬になれない馬。
勝率が上がらず引退した馬。
その未来は明るいものではない。

繁殖や乗馬の道に進めるのは運が良い方。多くは処分され命を失う。

物心がついた頃には馬が好きだった。社会人になり、少し時間が出来た時、念願の乗馬を始めた。乗馬であっても稼働率が悪くなれば、いつの間にか姿が見えなくなる馬もいる。

経済動物だから仕方が無いと言ってしまえばそれまで。それでも馬の余生を考えてしまう。

養老牧場を始めた人もいるが、経営を考えると、長期間続くのかわからない。協力したいとは思っても、倒産したら結局は意味が無くなる気がしていた。

先日、たまたま見出し写真の記事を見た。

「みんなで育てよう!」

魅力的な文字が踊っている。引退後の余生を全うさせる為といったようなフレーズが多い中、何で輝いて明るい言葉なんだろう!

1口の値段を確認して、リターンの内容を見る。どのようにしていくのかの目標もはっきりしている。出資人数も多く、これならば協力する価値があると感じた。

協力は1口、たった1口。金額は毎月ランチ1食分程を提供するだけ。それでも何もしないよりは良い。

今は仕事と予算の関係で乗馬は止めてしまった。でも、この協力で馬との絆を切らないでいられる。

小さな事だが、馬たちに何か出来る事が嬉しいと感じた。

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