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恋心

「友達だと思ってたから、付き合うとかはない。」

涙が出た。
好きな人に言われた言葉。
今目の前にいる、確かに“私のことを好きな夫”という存在に言われたのに泣くっていう。


中学の時、夫はモテてた。異常にモテてた。
(今となってはお腹ぽよんぽよんのおじさんだけど)
何人に告白されたのか、何十人に告白されたのか。
もう数え切れないし記憶にないほどだという。
夫と友達として仲良しだった私。その私と仲良くなれば、夫とも仲良くなれると計算して絡んでくる女子がいたほど。普通に私と仲良くしてくれよ。


今日の夕飯時昔の話になり、当時告白してきた女子にどう断っていたのか、なんと伝えていたのか聞いたところ冒頭の台詞。

別に私に言われた訳ではないのに物凄く悲しくなってしまった。
夫が酷い人だから?
違う。
言い方が気に食わないから?
違う。
フラレてしまった当時の女子の気持ちに寄り添ったから?
違う。


過去の私がフラレたから。


今の私と過去の私は確かに地続きなのに、何故かどこかで分断される場所があって。
過去の私が悲しんでいる。
中学の時の私が、中学の時の夫に、フラレた気持ちになった。
「なんで!?今ちゃんと好きだよ。」
と言われても、確かに今好きでいてくれているのは分かっているけれども。何故かしんどいのだ。

あの時、あの過去に好きだと言われたかったのか。今好かれているだけでそれだけでもう十分なのに。
どこまでいっても欲求は膨れ上がっていくんだな。
でもこの欲求は満たされることはないから、一生連れて寄り添っていかなきゃいけないんだな。
それともどこかでこの気持ちを昇華できる時が来るのだろうか。
傲慢だなあ、自分。


なんのオチもない、まとまりもない、頭のごちゃごちゃでした。
さて、今日は何時まで眠れるかな。夜泣きないといいな。
おしまい。