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TO THE TOP -10 years later 7 New Hero-

2018年、代表シーズンが始まる時に彼が招集されたニュースは私にとってもサプライズでもあり、何かワクワクする期待感がありました。彼をVリーグの試合で初めて見た時、語彙を失うくらいにそのプレーに驚きました。

186cmとOPとしては背が低いかなとも思えた彼は高校卒業前から内定選手としてコートに立ち、見ている私たちを驚かせました。そのプレーを見た時、今年の代表選手に選ばらたらいいね、きっと起爆剤になるねと友人と会話していましたが、まさか、当たりまえのようにスターターとしてコートに立つ姿は想像できませんでした。

西田くんがこのチームに合流して、明らかに攻撃の軸が増えたし、あっというまにこのチームに欠かせない存在になっていきました。
その凄まじさを感じたのがVNLフォーマットになった2018年のイタリアとの試合でした。

2018年6月10日、私は大阪でその試合を見ていました。
フルセットに持ち込んだこのゲームで日本は久しぶりにイタリアに勝ちました。西田くんのサーブ劇場であったことは否めませんでしたが、フルメンバーでないとはいえ、日本も祐希さんを欠いた戦いであったことを考えるとこのチームの東京オリンピックへの希望が見え始めたのかな、とも思えました。
そのくらい西田くんはすごかった。
初めて彼と対峙した海外の選手もきっとびっくりしたんじゃないかなと。

この大阪のVNLでも私は祐希さんのプレーを見ることができませんでした。
大学を卒業して、プロとしてイタリアのセリエAのチームでプレーすることを選んだ彼は、オーバーワークで故障しがちな身体を整えるために2018年の代表シーズンの前半をお休みすることにしました。

その1年だけを見るとその影響は各所にあったかと思うのですが、今の日本代表が強くなれた一つのターニングポイントでもあったかもしれないと思っています。

興奮して試合を見ていたので、帰りの新幹線では勝った余韻とほろ酔い気分で最高の気分だったことを覚えています。

西田くんがこのタイミングで現れてくれたことは私たちにとって大きな希望でした。そして9月の世界選手権への夢が広がる試合にもなりました。


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