I love you,SAYONARA
もう俺のためにHey 笑うなよBaby 馬鹿だね女って
嫌いというしかなかったよBaby 馬鹿だね男って
I love you だけど I love you I love you , SAYONARA
何か重いものから解放されるように、高く青空へ飛び立つ飛行機が見えるカフェで一息をつく。
ここから旅立ったアイツを思い出す。
最後まで本当の事を言わなかったアイツ。
夢のために迷わず私を捨てたアイツ。
「嫌いになった」なんて嘘で、ちゃんとしたさよならさえ言えなかったアイツ。
大勢の仲間に送り出されるその姿を遠くからぼんやりと見ていた。
愛していたはずの男の晴れ晴れとした顔は見た事のない顔だった。
全部、分かってたから笑うしかなかった。
私がそばにいて、選択を間違う姿なんか見たくなかった。
愛してたから、その手をつかむことを止めた。
もう、その夢には辿り着いたんだろうか?
アイツのそばには夢と一緒に寄り添ってくれる人はいるのだろうか?
そして、私も自分の夢のために旅立つ。
今なら、分かる。
愛してたから、臆病だったことに。
成功する確約のない夢を一緒に見てほしいと言えなかったアイツの弱さも。
I love you,SAYONARA.
いま、ようやく心から言える。
愛してた。
そして、さようならと。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?