目を開けてみる夢 -プロローグに参戦 1-


(ネタバレを含みますので、まだ内容を知りたくない方はご遠慮ください)

プラチナチケットが当たってから、このショーがどんなショーになるのだろうとずっと考えてました。いくら彼が凄くてもアイスショーを一人で滑り切ることは難しいと思っていたので、歌うの?踊るの?トークするの(それは止まらなくてダメなやつじゃない?)とか一人で妄想の限りを尽くしました。

だけど、彼は本気で自分自身のこれまでの歴史を正味1.5時間のショーに詰め込み、一緒に歩んできた時間を振り返ることでファンと一緒に今までの羽生結弦の区切りを体感させてくれたんだなという気持ちになりました。

結弦さんの演出通りの座席に割り当てられた時間に現地に行くと、混乱もなく、スムーズに席に着くことができました。
最初に会場に入って感じたことは、ショーのリンクにしては大きいんじゃないの?ということで。本人の言葉を聞くまでてっきり錯覚だと思っていました。

ショーのリンクではやりたいことをやるにはちょっと狭いと思っていたのかもしれません。だって、ショーの初めに6分間練習をする演出ですよ。
もうね、笑うしかないじゃないですか?しかも競技と同じように明るいところで羽生さんの練習を見れるんですよ、ちゃんとディスプレイにタイムカウンター付きで。
しかもプーさんも謎のドリンクもちゃんと用意されてるってどんだけこだわるんですか?羽生さん。

しかも表情は本気モードでしたよ。
ちゃんと練習開始時にはジャージを着てたし(その下の衣装がなんのか気になってそればかり見ようとしちゃいましたけど)、いつも通りの羽生結弦の6分間練習がショーサイズの近さで見れるなんて、もう死んでもいい、と思いましたよ、マジで。
(この後、何度も死んでもいいという瞬間を通り越して家にたどり着いています)

まさかの6分間練習で始まったショーは、「SEIMEI」という彼の代名詞のようなプログラムを本気で滑るというショーとは思えない演出からの観客を羽生ワールドに攫っていく恐ろしい出だしでした。

しかも完璧なSEIMEI。
「なぜ引退したの?」と問いたくなるほどの素晴らしいプログラムでした。
(織田くんのようにいつでも戻ってきてくれていいのよ)

ここまでを見ただけでもお腹一杯なのに、これが始まりだなんて、一体、ファンをどこに連れていくつもりなんでしょうね、彼は、とまだこの頃はちょっと俯瞰できるくらいの余裕はあったんですが、、、、。

(つづ)

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