Little Warrior Ran in Padova -Padova vs Verona 2 -
MVPの記事を読んだ時だったかな?もう細かくは覚えてないのですけど、藍くんのことを「Little Warrior」と表現しているのを見かけました。私たちの常識で考えたら188cmの男子を「Little」とは呼ばないですけれど、イタリアでOHとして活躍するバレーボール選手として見るとこの身長はは低い方なのでしょうね。
実際にコートに立って円陣を組むと埋もれて見えなくなってしまうこともしばしばあります。祐希くんもリベロの次に背が低いとよく言われていましたし、背の高さというハンデは確実にあると思っています。
藍くんがチームメートに「Ran Ninja」と呼ばれるというのを聞いてなんだか納得しちゃったのですが、背が低いというこのスポーツでいうところの圧倒的に不利な状況の中、あれだけのパフォーマンスを出すのを見たら「Ninja」って呼びたくなりますよ、きっと。
特に守備の面ではそれもあげる?とか、え?そこにいたの?みたいなシーンも多く見かけますしね。
この試合は直前のトルコ・シリア地震の犠牲者への黙祷から始まりました。
本人は前半は調子が上がらなかった、何かが違ったと言っていましたが振り返ると、藍くんの1点目は自分でレセプションしてからのクロスへのスパイクでリベロを弾く感じのポイントでしたし、その後のサーブではいきなりSAでした。その後も藍くんのサーブからのブレイクが続きます。Padovaでも龍神でも藍くんのサーブ順でのブレイクが続くことが多くあります。もちろんローテションで藍くんが下がってくるということは前衛が高めの選手が揃うので、攻撃力が上がるとも言えるのですが、相手を崩すサーブをコンスタントに入れられるというのも技術の一つなんじゃないかな?と思いながら見てます。そんなところからスタートしたので、出だしそのものは悪くなかったんですよね。しかも1セット目には2本目のSAもありましたし。確かに後半に向かってスパイクが決まりにくくなっていくのですが。でも、印象としては要所でサーブにやられただけで、Padovaがきちんとやるべきことができてるときは戦えている感じでした。そうして1セット目をVeronaに取られてしまいます。
2セット目は確かにあんまりよくなくてリバウンドをとってもなかなか決めきれない場面があったりでした。まあブロックはむっちゃ高いですからね。
それでも守備では貢献していましたが2セット目途中で早々にベンチに下がりました。点差がついたこのセットを諦めて温存させる判断だったのかもしれませんが、サイッタに変わってコートに入ったセッターのゾッペラーリのサーブで17-24から22-25まで詰め寄ったのは次のセットへの布石だったのかもしれません。
でもその時はせっかくPadovaまで来たけど、スト負けかなという気持ちも頭を掠めました。
ここから修正してくるのが今年のPadovaというよりはランタカハシ。3セット目も上がりきってなくて、どちらかというと守備で踏ん張っている感じのままでしたが、相手の方が先に熱くなって、イエローカードからのレッドカードが出たりちょっとあれた空気になり、Padovaの24目は藍くんの渾身のスパイク。それでも最後までサーブで殴られる展開でしたがなんとか3セット目をPadovaが取りました。
ここまできたらフルを見る覚悟です。
1秒でも長く試合を見ていたいですから。
日本では席を立つとマナーがとかなんとかいうかたも多いですが、このセットを取り切った時の観客は思い思いに立ち上がったり、ガッツポーズをしたりしていました。熱狂した観客はここぞとという一点が入った時に思わず立っちゃったりするし、まあ、自由です。
私も写真を撮ったりもしてますが、こういうものだとも思ってるので、あ、遮られた、でもこのテンションなら仕方ないかくらいにしか思いませんし。
日本の周りに気を遣うことを暗黙の了解として要求される環境よりは、私はこっちの雰囲気の方が好きです。
個人的にはスポーツ観戦に秩序を求めるのは状況にそぐわない気がするので。(もちろん、日本で見る時は意識しますけど、変わってくれたらいいなと思うポイントでもあります)
(続く。終わらないw)
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