見出し画像

色覚異常:まったく見えません

これ、なんか書いてあるんでしょうか?たしか小学校3年のとき、この石原式の検査を受け、2つを除いてまったくわからず精密検査を受けた覚えがあります。

その結果、緑と赤がかなり見えていない、これらの色については色盲に近いレベルだと診断されました。色弱は日本人男性100人に1人いるって聞いたけど、おんなじ程度にひどいのは親戚以外に知らない。

けどね。めぐみんは赤いしアクアは青いし信号だってLEDに変わってからはばっちり見えるようになった(電球だったころはちょっと怪しく、順番に頼ってた面あり)。

アメリカにいたころ(アメリカの信号はさらに色がしょぼい)信号機の一部が木に隠れていて、順番がわからず赤信号へ突っ込んだことがあります。同乗の3人悲鳴。危なかったのはそれ1回きりだけどね。

子供にとっては「ちょっと特別感」

まあ、中二病まで行かない歳でしたが、なんか選ばれた特別な存在な気分になったね。正直、職業制限が多いので、「そんだけ不利益があるんなら特殊能力の一つもないと合わないだろ」ってのが正直なとこ。

そんなにイヤじゃなかったけど、「教科書の赤字のとこを読め」って言われてもどこだかわかんないし、お寺の銅板屋根を黄色く描いて担任にごちゃごちゃ言われたり。面倒なことはあった。

マジで残念なのは紅葉

紅葉は液晶テレビで観るとわかるんですよね。あと、この記事冒頭の画像も嫁さんに見せて、「16だよ」って言われるとスマホの画面なら「ま、そうかも」くらいには見えるんだけど安いPCモニターだとぜんぜん。

AQUOSだとばっちり。まあ、自然に見て見えないものが見えちゃうってことは、色のバランスが調整されているんだろうから、ホントの紅葉じゃないんだろうけどね。

紅葉は現物だとなんか茶色くなってる感じで、よっぽど明るい赤でないとなんだかわからない。

ちなみに新緑はわかります。だから初夏は大好き。

あと、ガソリンスタンドで働いてた時、タオルが用途別に色分けされていたんだけど、おれだけタオルたたむの禁止って若い衆から言われた。なんでも白のとこに入れちゃうから。

職業制限

これはぼくの世代ではかなり厳しかった。けどまあ、パイロットとかそもそもなれないし(視力・知力・体力)、あんまり気にしていなかったけれど、薬学部を受験できないってのはちょっと残念だったかな。

色覚異常に対する入学試験での制限(=職業制限)はどんどん緩和されていて、現在ではかなり限られたところでしか制限されていないそうです。

なんか特別感が薄くなったような。

制限撤廃もいいけど扱いを慎重にしてほしい

ぼくは大学受験において好きでもないのに化学系だったので(詳しくはこちら)、

クスリに興味もあったし薬学部もいいなあなんて思ってたけど受験すらできなかったのは少し残念。いまは制限撤廃されて関係ないみたい。

ただ、制限撤廃の根拠として、「色覚異常者でもちゃんと医師や薬剤師として業務をこなしているどころか優秀な研究者さえいる」というのがあって、そりゃ人より余計な努力してるんだからそういう人もいるだろうね。

とはいえぼく自身、さっきのアメリカしょぼ信号はやばかったし(日本の運転免許試験で出てくる色覚検査、実は『裏面』があって赤、青、黄色の三色しかない。それでパスした。)。

ちょっといいとこに論文が通ったからと、なぜか普段いかない安物スーパーででっかいステーキ買ってきたら、嫁さんが「それ食べちゃダメだよ」。「え?」と思ってにおいかいでみたら気絶するかと思った。

腐ってても色ではわからない。これが外科医だったらどうなっちゃうのかなって思う。おれが執刀医でもしなぜか偉かったら思いっきり腐った内臓残したまんま「はい。閉じま~す。」。誰も何にも言えなかったりして。

人の顔色という概念もない。みんなが誰かのことを「顔色悪いねえ。どうしたの?」とか、「もうだいぶ酔ったんじゃない?」とか言っててもまったくわからない。

それから、一番困ったのがバイクの配線。ただの赤、とか黒、ならわかる。けどサービスマニュアルを見ながら配線をいじっているとバイクも複雑なので「茶色に黄色の筋」とかそんな配線もあるわけ。

わかりっこない。いちいち嫁さんを呼んできて、「どれ?」って聞いてた。

航空整備士になれないのは仕方ないと思う。ていうかなっちゃいけない。

とはいえ、現在の制限撤廃の流れにおける根拠のとおり、色覚異常を気合い根性や工夫で乗り越えて、実際のところ優秀な人材として活躍している人はいるわけで、そうした人の機会を奪うべきではないかな?と微妙に思う。

たしかに、学生実験でやった溶液の色の変化によってモノの濃度を決める滴定操作なんかは色が見えないはずなのに平均以上に正確だった。

ただやっぱり微妙、というのは、やっぱ見えないものは見えないんで、見える人にはかなわないんだと思う。おれが滴定で人並み以上だったのも「おれは見えないんだから」って五感を研ぎ澄ませた結果かもしれない。

普通の連中がなめてかかってたからおれの方がうまかったのかもしれない。

なのでやっぱ色覚異常は色覚異常なんで、業務に支障がないと言っても本人に意識してもらいたいのは、「資格取れたんだからおれはOK」じゃなくて「人並み以上に気を付けないと、そもそも見えてないんだからヤバいぞ」ってこと。

属性多すぎ

色弱で双極性障害の疑いも強く、ASDについてはかなり。おまけにアル中無職の親父が死んでて自分もアル中。で、二次元(このすば)絶賛こじらせ中、HSPでロリコン気味。なんか濃いな。

とはいえ、バイク乗って新緑の中走ったら最高に気持ちいいし、温泉とかほぼ色関係ないし、普通なつもりなんだけどね。気を付けるとこは気をつけようかなって。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?