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交通違反:お縄する側される側

世の中の規則を破ることは決して良くありませんし、正当化するつもりもありません。ただ、日本の道路交通法ってちょっと現実離れしてるとこもあるかな、と思ったりします。そんな速度で走れるか!とか。

それと、基本的にはバイクも車とおんなじ規則にのっとって走らなければならないわけですが、バイクって車がたくさんいる中だと動きが違って目立つんですよね。最初からバイク狙いの取り締まりもあるように思います。

なので若いころはホントによくお縄になりました。言い訳してみたりいろいろして許してもらったりそうじゃなかったり、そんな話を書いてみました。

初めてのお縄:一時停止義務違反

16歳と1週間で原付の免許を取り、友達から5000円で譲ってもらったヤマハのポンコツパッソーラ。これが最初の相棒でした。

隣町の友達宅へ遊びに行った帰り、信号のないT字交差点。目の前の細い路地には暗闇にたたずむスーパーカブ。もちろん白いやつです。

まあ、いま思えばアホとしか言いようがないんですが、「あ、警察がいる。なんでだろ?」と思いつつ止まれの標識も表示も無視して左折。カブが追ってきました。警笛を鳴らしつつ大声で止まれという警察官。カブすらも振り切れないパッソーラ。

こないだまで自転車しか乗ってなくて、たった50問の試験に合格しただけですもの。止まんなきゃいけないって知らなかった。

気の利いた白バイ警官1

相棒はNF50Fとなり、ぱっと見には立派なバイクです。でも50ccである以上原チャリです。法定速度は30km/h。100km/h出るのに。

みんな大好き海沿いの134号線で気持ちよく普通に車の流れに乗っていたらお縄。そりゃ原チャだけは30km/h制限ですもんね。

白バイ警官いわく「いいバイクじゃないか。そういうのはなあ、ゆっくり走ってみんなに見せびらかしてやらないとダメだぞ。」と言って切符を切り、750ですっ飛んでいきました。

謎問答1

友達の原チャと取り換えっこして走っていたらお縄。とにかくおカネないのでゴマすってなんとかしようと思い、「白バイ、カッコいいっすねえ。クラッチこんな硬いの切れるんすか!握力すごいっすね!」と言ってみたものの

「クラッチは1速しか切らないね。はい、ここ指。おまえさあ、30km/hで走ってみろよ。遅せえよ~。」

じゃあ捕まえないでよ。

謎問答2:ご赦免

相棒は爆音のCBR250Rに。転回禁止のとこでUターンしてお縄。爆音で交番から出てきた警察官らしい。

警官「ここは転回禁止だよ。」

ぼく「はい、わかっております。しかし私の概念は違います。」

警官「面白い。聴こうか。」

ぼく「私は、右折を2回連続して行いました。ここは右折禁止ではありませんよね?」

警官「あのなあ…まあ、面白いからなしでいいよ。」

よかった。疲れていたのかな。

気の利いた白バイ警官2

当時、超難関だった限定解除試験(大型二輪免許はなく400cc超に乗るには試験場で試験に合格するしかなかった)に合格し、夢だったVFR750FLをお店へ引き取りに行くウキウキのまさにその日。

ウキウキしすぎてたいして警戒することもなく爆音CBRで御苑トンネルを100km/hで走行。白バイによりお縄。

白バイ警官「免許証。お。限定解除したばっかか。何回で受かった?」

ぼく「それが一発なんすよ。」

白バイ「おお。やるじゃん!試験官だれだった?」

ぼく「…背が低くて、おっかない顔した人、○なんとかさん、ですね。」

白バイ「おお!○○さんだなあ。あの人厳しいんだぜ。よく受かったなあ!」

ぼく(これはいける)「あ、あの今日バイク取りに行くんで…そろそろ…」

白バイ「その前に指。おまえさあ、腕あんだから、こんなくだらないので捕まんなよ。」

捕まえるなよ。

40km/h超過で即時免停。免許証は気さくな白バイ警官に取り上げられ、そのままバイク引き取りのためにレンタカー屋さんへトラックを借りに行き、レンタカー屋さん「免許証よろしいでしょうか?」、提出したのが赤切符。。

泣けた。

速力が命

相棒はVFR750FLに。当時あった馬力規制も解除してフルパワーの鬼加速に酔っていた。目白通りを150km/h以上でぶっ飛ばしていたところネズミ捕り。

「あ!やべえ!」と思ったのも束の間、あまりの速さに停める係の警察官が間に合わず引っ込んでお縄なし!お縄なら90km/h超過。死刑を免れた。

夏の助け合い:ご赦免

どっかへバイク旅に行っていたときのこと、いい感じの直線上り坂。VFRの爆裂パワーを試したくなってしまって100km/h。やっぱりネズミ捕り。

100km/h程度では普通に停められ、観念していた。

手前の警官「何キロ出してた?」

ぼく「100km/hは出てたと思います」

後ろの警官「正直ですよ!」と謎の弁護。

そして、実のところ別の4輪車とやや重なっており検挙が難しいと告げられた。やり取りが終わった後、4輪車のおじさんに声をかけられ、「お互い助かりましたねえ」と涼しいお店でお茶をおごってもらった。助かった。


お縄にならない程度に安全運転を心がけましょう。

ご安全に。

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