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【後編】白浜日帰り一人旅
崎の湯
前日、白浜に行ってくると恋人に言ったところ「温泉は絶対に入ったほうが良いよ」とのことだったので、崎の湯という温泉に行ってみることにした。
バス停に行くと丁度良いタイミングでバスが来た。やはり運が良い。
バスを降り少し歩くと温泉の独特な匂いが漂ってくる。固茹で卵のような匂いだ。
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温泉の排水はそのまま海に流すため、シャンプーや石鹸は使用禁止だそう。なんてエコなんだ。
入ってみると浴槽が3つ縦に並んでいて、いちばん奥の露天風呂は海がすぐ目の前に見える。もう少し波が高ければ温泉に水しぶきが入ってきそうなくらい近い。
お湯は無色透明ですこしぬめりがあるような触り心地だ。3つある浴槽のうちひとつは檜風呂になっていて、小さいお風呂屋さんながら充分に楽しめた。
円月島と白良浜
こちらも有名な観光スポットらしい円月島へ。
真ん中にぽっかり穴があいた大きな岩の塊だ。
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海岸から少し離れたところにぽつんと、この形の岩がそれだけ取り残されている。考えるほどに不思議で奇妙でロマンを感じる。
円月島をゆっくり眺めるため岩場に降りてみると、足元の浅瀬に魚がたくさん泳いでいることに気がついた。
写真ではうまく撮れなかったが、小さなヤドカリまでいた。
肉眼で海の中の魚が見えたのは沖縄以来だ。
海がきれいだとこういうところが楽しい。
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円月島から散歩がてら白良浜までぶらぶら歩いた。なにしろ天気が良い。
白良浜の海は着色を疑うほどきれいなクリーミー水色だった。砂浜の砂も白すぎて眩しかった。すごすぎる。本州にもこんなにきれいな浜辺があるものなんだなと感動した。
何やら撮影をしている人がちらほら。そりゃ映えますわな。
とれなかったとれとれ市場
白浜に来た理由はとにかく海が見たかったからだ。目的の海を堪能したあと、私の中ではサブ観光地となっていたとれとれ市場へ行ってみた。
思ったより活気がないなと思ったがそれもそのはず、閉館1時間前だ。新鮮な魚介はほぼほぼ売り切れ、品数が極端に少なかった。
冷静に考えて市場なのだから午前中が良いに決まっている。今度来るときは真っ先にとれとれ市場に来よう。
しかしせっかく来たからには何か食べたい。
軽食コーナーを物色しマグロとタコのお造り、イサキの沖漬けをゲットした。
このイサキの沖漬けがねっとりとしていて甘味があって特においしかった。
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夕日を見に戻る
行きたいところは全部行ったが時間が余った。
ふと千畳敷に『和歌山県朝日夕陽百選」という立て看板(?)があったことを思い出す。
せっかくなので戻って夕日を見ることにした。
時間があるので三段壁にももう一度行こう。
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夕方に訪れた三段壁は昼間の印象から打って変わって、一気に自殺の名所らしい雰囲気になっていた。
人っこひとりおらず、静まりかえっている。
海辺への立ち入りを制する機械音声の無機質さが不気味だ。
千畳敷の夕陽
昼間と同様に千畳敷まで歩いた。
陽が落ちるにつれて、街の表情がゆっくりと変わっていく。
ノスタルジックな気持ちになる。
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千畳敷の夕陽は圧巻だった。
こんなにきれいな夕陽を見たのはいつぶりだろうか。
夢中で写真を撮る。
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50分弱、帰りの時間ギリギリまで撮り続けた。
圧巻の大自然を前に、もはや言葉がなくなる。
本当に来てよかった。
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大好きになった白浜
初めての白浜は大満足だった。海好きな私にとっては最高の癒しスポットになった。
今回は特急くろしおの始発で行き終電で帰るタイムスケジュールにしたが、短時間ながらかなり充実していた。神戸住みでも日帰りで行けることが立証された。
思い立ったが吉日、すぐに旅に出よう。
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