デッキ紹介【激流浪人】
※本記事は2024/04/10時点でのマスターデュエルのカジュアル・コンボデッキの紹介記事です。リミットレギュレーションはOCGとは異なっていることにご注意ください。
はじめに
皆さんこんにちは。コンボデッキ好きのイモタレと申します。遊戯王マスターデュエルで遊んでいるうちに、まあまあ好きなデッキが出来上がったので備忘録としてデッキ紹介記事を残そうと思います。
1 コンセプト
1-1 Abstract(要約)
このデッキのテーマは、一時除外です。(以下wikiリンク)
https://yugioh-wiki.net/index.php?%B0%EC%C4%EA%B4%FC%B4%D6%A4%C0%A4%B1%BD%FC%B3%B0
自身を一時除外するモンスターとしては《クロノダイバー・リダン》や《PSYフレームロード・Ω》あたりがわかりやすい例ですね。
これらのモンスターたちは除去や戦闘破壊しようとしても、のらりくらりと躱し相当しぶとく生き残ります。また生き延びた暁には、その高打点を活かし主な攻撃要員として役立ってくれます。
こいつらは自分の命惜しく簡単に逃げ出す一方、主であるプレイヤー(自分)のライフは危険に晒されます。相手ターンを凌ぐのには向いていません。
このように一時除外モンスターズは、簡単には除去されずに自分のターンには打点として攻撃に役立つ長所と、一時除外で逃げた際に自分の防御が手薄になってしまうという弱点を抱えています。この特性を存分に活かし、場がガラ空きになる事すら利点として活用しながら相手を翻弄して楽しめるようなデッキを作ってみました。
1-2 コンボ例
自身を一時的に除外してしまうことが利点となるようなコンボを一つ紹介しておきます(詳細はチャプター2の一時除外とガラ空きを活かすカードを参照してください)。
コンボはとても簡単!超強力な自爆全体除去カードにチェーンして、一時除外モンスターズが逃げる、ただそれだけです。自爆全体除去カードには、例えば《激流葬》や《トポロジック・ゼロヴォロス》などがあります。
すでに一時除外モンスターズが逃げて場がガラ空きになった後だとしても、激流葬なんかは強力に使えますね。「しかしやはり防御は手薄なのでは…」と思った貴方、安心してください。自分の場がゼロから始める防御手段、準備しています。このデッキのもう一つのメインである、《精霊冥騎ー急還馬》を主体としたギミックについて説明します。
1-3 回帰的な防御手段
自分の場がゼロから始める防御手段とは、《六花のひとひら》《バラガール》《精霊冥騎ー急還馬》によって繰り返し行える、バトルフェイズ中の蘇生です。この三枚を墓地に準備できれば、繰り返しこのギミックを作動させられます。割と有名なコンボですが、一枚一枚紹介していきます。
防御の要です。お互いのバトルフェイズ開始時に自身に加え墓地のモンスターを1体選んで蘇生させます。これにより少なくとも2体の壁モンスターを準備でき、さらに蘇生したモンスターの効果で何かしらの良いことができます。この効果を使用するためには植物族モンスターが必要ですが、下の2枚が繰り返し使えるコストとなっています。
自分の場がゼロの状態で、墓地から自己蘇生する植物族です。一時除外中の《クロノダイバー・リダン》はエンドフェイズ時に場に戻ってきますが、それより先に《六花のひとひら》の効果を発動・処理して蘇生させることはできます。《六花のひとひら》を蘇生させるためだけに一時除外モンスターズを除外しておく、なんてことも可能なのがこのデッキで《六花のひとひら》を使う利点です。
蘇生した《六花のひとひら》が場にいると、サルベージできます。この時点で場と手札に2枚の植物族モンスターがいることになります。したがって、自分・相手ターンのバトルフェイズ合計2回《精霊冥騎-急還馬》を使えるわけです。自分のターンで攻めるのにも使えるわけです。
基本的にこのギミックは《六花のひとひら》の蘇生条件の都合上自分がピンチになった後に作動する緊急防御策ととらえるべきだと考えていますが、このデッキの場合、能動的に自分の場を空けて《六花のひとひら》の蘇生条件を無理やり満たすことで積極的な攻めとしての役割を持たせられました。この点でこのデッキは今までの《精霊冥騎-急還馬》を用いたデッキとは少し違う新しいものになったのではないかと思います。
このギミックの三枚は《魔螂ディアボランティス》によって一発で全部墓地へ送ってしまいます。詳細はチャプター3初動を参照してください。
2 カード紹介
ここからはデッキのメインとなるカードを紹介していきます。詳細な初動はチャプター3に記してあります。
①一時除外モンスターズ
デッキの基本戦術の中核をなす一時除外モンスターたちです。種類の多い中から、打点が高めで他の効果も役立つモンスターを3種類採用しています。
《クロノダイバー・リダン》
初動の中で触れられる《H・C モーニング・スター》と関連カードを用いエクシーズ召喚します(チャプター3を参照してください)。
素材にモンスターがいないと一時除外で逃げられませんが、所詮逃げるだけのモンスターに相手がリソースを割いて除去してくれたなら、それはそれで特別損はしていないから別に良いのではと思います。カジュアル戦だと比較的罠カードをゲットしやすいので、思いのほか相手にとっては厄介なのかもしれません。
《PSYフレームロード・Ω》
初動で使い終わった《メルフィー・ラッシィ》を《メルフィー・ポニィ》で回収して《水晶機巧-クオンダム》をシンクロ召喚し、余った《宵星の騎士 ギルス》や蘇生させた《H・C モーニング・スター》などを使って何とかシンクロ召喚します。
《精霊冥機-急還馬》が除外されると致命的なので、《PSYフレームロード・Ω》の②効果はかなりありがたいです。
《紫宵の機界騎士》
超重要カード。《宵星の騎士 ギルス》をサーチすることで、後に必要な《宵星の機神ディンギルス》と《デスペラード・リボルバー・ドラゴン》にアクセスできます。
このカード自体は《星遺物の機億》によってデッキから直接特殊召喚でき、自身を一時除外することでエンド時に手札に戻るデメリットがなしになります。とても好きなカード。
②一時除外とガラ空きを活かすカード
《激流葬》
典型的な自爆全体除去カード。カードのイラストがかっこよくて好きなカード。
《つり天井》
《激流葬》とは違い、発動条件がある代わりにフリーチェーンで使える自爆全体除去。発動条件はあって無いようなものなので、このデッキなら《激流葬》よりも使いやすいかもしれないです。
《波紋のバリア -ウェーブ・フォース-》
油断したときに受ける《波紋のバリア -ウェーブ・フォース-》は本当にキツイ。自分の場をすっからかんにして相手を油断させよう。
《拮抗勝負》
後攻捲り札として有名なカード。《精霊冥機-急還馬》はバトルフェイズ終了時に蘇生させたモンスターとともに墓地へ送られるため、バトルフェイズ終了時に自分の場にカードが存在しないことも多々あり、割と好きなタイミングで使えてしまいます。
《台貫計量》
とてもつよい。このデッキ紹介を書いているときに見つけました。
《トポロジック・ゼロヴォロス》
このデッキの最強エースモンスター。このカードと《紫宵の機界騎士》を見た瞬間にこのデッキを作ろうと思い立ちました。2年ほど前の出来事です。相当好きなカードです。
罠カードたちは各種1枚ずつしか採用していません。初動が通った後であればデッキ枚数はそこそこ少なくなっているため十分引き込み安くなっているということと、初動ができない手札の時に罠カードが多くあっても相手をひたすら萎えさせるばかりで面白くないことが主な理由です。1デュエル中に1,2回罠とのコンボができれば相当上出来という感覚です。
③《精霊冥騎-急還馬》で蘇生させるモンスター
《デスペラード・リボルバー・ドラゴン》
《デスペラード・リボルバー・ドラゴン》は機械族・闇属性モンスターのため《オルフェゴール・クリマクス》の墓地効果でサーチできます。《紫宵の機界騎士》の一時除外サーチ効果で《宵星の騎士 ギルス》をサーチし召喚することで、《オルフェゴール・クリマクス》を墓地に送っておけるため、デッキの動きの中で自然に準備できます。
効果は、バトルフェイズ中に3枚のコイントスをし、表の枚数まで場の表側モンスターを選んで破壊します。最大3枚の選んでの除去にうまく行けばドローもでき、一発大逆転を狙える好きなカードです。
《宵星の機神ディンギルス》
《宵星の騎士 ギルス》を素材に《オルフェゴール・ガラテア》をリンク召喚し、そのまま上に重ねて《宵星の機神ディンギルス》をエクシーズ召喚します。こちらも「機界騎士」から自然に準備できます。
効果は、特殊召喚成功時に相手の場のカードを一枚選んで墓地に送ります。硬い耐性を持つ相手モンスターを処理するのに役立つ好きなカードです。
《パラサイト・フュージョナー》
こちらは初動の中の《歌氷麗月》でサーチします。《星杯の妖精リース》の墓地効果や手札枚数制限なんかを利用して墓地に送ってしまいましょう。
効果は、特殊召喚成功時に自身を融合素材代用モンスターとして使いながら自分の場のモンスターを素材にしての融合召喚を行います。特定のモンスターを素材に指定する融合モンスターは最近種類を増やしているためたくさん採用したくなりますが、多くても1ターンに1体しか出せない(うまくいけば再融合で蘇生もできる)のでここはグッと絞って次の2体のみを採用しました。
④《パラサイト・フュージョナー》で融合召喚するモンスター
《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》
簡単に言えば相手の場・墓地のモンスター効果を無効にできるやつです。こいつを場に出しておくと相手は先に戦闘でこいつを破壊したくなるのでバトルフェイズに入らせやすくなります。《精霊冥騎-急還馬》ギミックで守ることができれば相当強いです。
《暗黒界の龍神王 グラファ》
相手のモンスター効果・通常魔法・通常罠カードの効果を勝手に書き換えてしまう極悪モンスターです。強すぎる効果はもちろん、手札よりも墓地に置いておきたいモンスターを捨てられるのも嬉しい所。無効効果を持っているのに打点が高いのは少しやりすぎな感じもあるが、個人的に暗黒界に思い入れがあるため採用しました。強すぎると感じたら別のモンスターに変えるかもしれないです。
3 初動
ランク3エクシーズさえ立てられればOKです。Youtubeチャンネル「城下町デュエル」さんの動画を大いに参考にさせていただきました。
大まかにいえば、《H・C モーニング・スター》を墓地に、《星遺物-『星杯』》《パラサイト・フュージョナー》を手札に、《メルフィー・ワラビィ》を場に準備する、という初動です。
相手ターン中に「メルフィー」たちを手札に集め、《メルフィー・ラッシィ》効果で星8シンクロの《魔螂ディアボランティス》をシンクロ召喚し、召喚成功時効果でデッキから《六花のひとひら》《バラガール》《精霊冥騎ー急還馬》の三枚を一気に墓地へ送り、防御手段の準備を終えます。
次の自分ターンには、《H・C モーニング・スター》の蘇生により《クロノダイバー・リダン》をエクシーズ召喚します。
《M.X-セイバー インヴォーカー》をエクシーズ召喚。起動効果でデッキから《H・C モーニング・スター》を特殊召喚。
《H・C モーニング・スター》効果で《ヒロイック・コール》をサーチ(次のターンに使用)
《M.X-セイバー インヴォーカー》と《H・C モーニング・スター》で《聖騎士の追想 イゾルデ》をリンク召喚。リンク召喚成功時、《H・C ナックル・ナイフ》をサーチ。
《聖騎士の追想 イゾルデ》の起動効果で、デッキから《歌氷麗月》を墓地へ送り《焔聖騎士-リナルド》をデッキから特殊召喚。
《焔聖騎士-リナルド》の特殊召喚成功時、《歌氷麗月》をサルベージ。
《聖騎士の追想 イゾルデ》と《焔聖騎士-リナルド》で《スプライト・スプリンド》をリンク召喚。リンク召喚成功時、《星杯の妖精リース》をデッキから墓地へ送る。
手札のモンスターを墓地へ送り墓地の《星杯の妖精リース》の効果発動、《星杯の妖精リース》を手札に加える。
《歌氷麗月》発動、手札の《星杯の妖精リース》を特殊召喚し《歌氷麗月》を装備。《星杯の妖精リース》の特殊召喚成功時、《星遺物-『星杯』》をサーチ。
《星杯の妖精リース》と《スプライト・スプリンド》で《ギガンティック・スプライト》をエクシーズ召喚。起動効果でデッキから《メルフィー・ワラビィ》を特殊召喚。
(相手ターン)相手の召喚•特殊召喚に反応し《メルフィー・ワラビィ》の効果を発動し、デッキから《メルフィ•キャシィ》と《メルフィ•パピィ》を特殊召喚。さらに相手の召喚•特殊召喚に反応しデッキから《メルフィ•ポニィ》を特殊召喚、《メルフィ•ラッシィ》を手札に加える。
手札の《メルフィ•ラッシィ》の効果を発動し、そのまま特殊召喚しながら自身と手札の《メルフィー・ワラビィ》、《メルフィ•キャシィ》と《メルフィ•パピィ》を素材に星8シンクロ《魔螂ディアボランティス》をシンクロ召喚。
そのまま《魔螂ディアボランティス》のシンクロ召喚成功時効果を発動し、デッキから《六花のひとひら》《バラガール》《精霊冥騎ー急還馬》を墓地に送る。
(次の自分ターン)《ヒロイック・コール》を使用し墓地の《H・C モーニング・スター》を蘇生、その後手札の《H・C ナックル・ナイフ》を効果で特殊召喚しレベルを4に変更することで《クロノダイバー・リダン》をエクシーズ召喚。
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