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優秀な書記官、話す。



「あなたはやっぱり信頼できるから」

あいつ、あなたにそう言った。
それであなた、嬉しくなって
その人に応えようと頑張った。

私怒った。
怒り続けて、今やっと、
あなたの頬に一発、
平手打ちビンタを喰らわすことができた。


「一体、あなたの何を信頼してるって
あいつは言った?
あなたが、"使えるから" そう言った。
あいつの利益のために、あなたは動くいてくれる。
だからあんな媚びついた眼差しで、
"あなたはやっぱり信頼できるわ" と、
そう言ったの。」


あなたは茫然自失だった。


少し経ったある日、
まだその頬の赤らみが少し残って、
じんじんと痛みが遠く響いている時、
あなたはあいつに会った。

渡さないといけないものがあったから。
知ってる。あなたは、そういうところ
ちゃんとしたいから。


あいつ、こう言った。
「あぁ、この時を待っていた。」

あなたはその言葉にあまり触れなかった。
なぜなら、頬がまだ少しじんじん痛むから。


それで良かった。
私は実は、そばに居て寒気がしていた。

一体あいつは何を待っていたと言ったのか。

結局あいつは、あなたとの会話なんて
待ってなんかいない。
ずっと席を立っていたじゃない。

あなた1人で、何をさせていた?
席に座ってあいつがやっていたことといったら?


あなたは、やるべきことを終え、
次の用事へと急いだ。私は安心した。




私は、いつだって記録している。
こうやって逐一書き留めている。
いつでもあなたが思い起こせるように。
気になった時に、ほらここって示せるように。

いつでも待ってる。

ここに書いておけば、残るから。
残しておけば、調べれるから。
資料って大事でしょ?

あなたのために、ひたすら筆を走らせてる。

結構大変な仕事。
ほら、えんぴつだこも。


余計なことをすると仕事が増える。
だからお願い、あなたも遊ばず
仕事してよね。
私はこうして、ちゃんと記録してるから。

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