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日向坂46展『WE R !』の感想

はじめに。。。

あと少しで4月も終わる。そんなある日、ふと見た日向坂関連のnoteを見て「あんなことあったな」「こんな気持ちあったな」と思うことが増えてきた。グループとして8年。ありがたいことに「けやき坂」から彼女たちの姿を見ることができている身ではあるが、老いには勝てず過去の記憶はどんどん薄れていく。さすがに8年も追いかけたこともあり、このまま記憶の彼方に埋もれてしまうのはもったいない。なので私自身の記憶アーカイブとして、文才もなく拙い文章ではあるが気ままに書いていこうと思う。。。

と書いてみたもの最初に何を書いたらいいのか、まったく思いつかないので、せっかくなら歴史を振り返るという意味でも開催中の日向坂46初の展示会「WE R!」について書いていこうと思う。

日向坂46初の展示会「WE R!」が開催

3月1日より日向坂46の展示会が開催。過去、開催実績のある乃木坂46・欅坂46・櫻坂46はグループのカラー(対外的なイメージ)にあったクリエイティブ(MVの設定や小物の展示など、制作の裏側)をテーマとしていたが、日向坂46に関しては「グループの歴史」に焦点を当て、それを体感する展示となっていた。これはクリエイティブディレクターの本信氏もインタビューで言及しており、「日向坂に関しては、メンバーのキャラクターやタレント性がグループの核となっておりそれを広げるためのクリエイティブと捉え、メンバーの肖像がある空間を目指した」と答えている。
そして日向坂の歴史を体感して同じポーズをして楽しめるようにと、「パネルを含む展示物の写真撮影はOK」という点というのも大きな特徴である。というのも、本来展示物は企画の目玉である。それをすべて写真OK・SNSの投稿もOKもいいというのは盛大なネタバレになってしまうにもかかわらず、許可・むしろ推奨しているところに別の意図があるのではないかと。これは実際に訪れてみてわかったことであるが、1つ1つの展示物の価値以上にその順番や配置といった“空間全体に価値”があり、まさに個々でも魅力がありつつグループで活動している時により大きな力となる日向坂46を表しているように感じた。

賛否はあるかと思うが、これまで通りテーマに基づき細部にこだわりを感じつつ、その意図を読み解く楽しさもあり、また自由に写真を撮ることもでき、個人的にはかなり楽しめる内容だったと思う。といっても「何が楽しめる内容なの?」と思う人も多いかと思うので、私なりの見どころや解説で今回の「WE R!」を紐解いていく。
※ここからはネタバレを含むのでご理解ください。

歩き、走り、浮かび、時には悩む

今回の展示では、『WE R!=私たちはどんな存在なのだろう』というコンセプトで、前身グループ「けやき坂46(ひらがなけやき)」から日向坂46の8年の歴史をたどりつつ、未来に向かって突き進む内容を全6部構成をメンバーと一緒に歩いているかのような演出が見どころとなっている。

それでは、展示の内容について順を追って説明していく。
1章では明確なカラーもなくゴールも見えずただ進むしかなかった当時のけやき坂46の立ち位置を思わせるような薄暗い空間の中で、グループの起源である長濱ねる(ビブス)をピンスポで目立つように中央に配置し、その周りを年表とメンバーのパネルで囲む。当時のグループの空気感を感じれるようなものとなっており、また4期生から始まるパネルも彼女たちとリンクしているのように、今回の象徴である旗でガイドをするかのようにしつつ、「ゆっくり着実な希望への歩み」を視覚的に表現されている。そして1−2章の切り替えの部分では、旗を渡す2つのパネル(濱岸から松田)がある。まさにグループを離れた長濱ねるからの思いを託されるような形で2章へと進むようである。

2章でも1章に続き暗めの空間ではあるが、1章と比べ躍動感あるパネルに変化しており、武道3daysの成功や転機であったアルバム「走り出す瞬間」などグループとしての勢いを感じさせるように走る、飛ぶ、などのポーズとなっている。また展示も走り出す瞬間のメインビジュアルに加えて、欅坂とけやき坂を象徴する楽曲W-KEYAKIZAKAの絵コンテなど、グループの変遷には外せないものが飾られている。そして2章の終わり(けやき坂46から日向坂46に変わるタイミング)を佐々木美玲のパネルで終えているのもなんだか感慨い深いものがある。

日向坂に改名してからの3章では、最初に象徴の旗が紙飛行となり飛び立つところから始まる。これまでとは違い開けた明るい空間となっており、またパネルも複数の衣装を着用し、よりダイナミックで不思議なポーズをしたものが増える。当時の活動の幅が広がったことを空間的に表現しつつ、「何事にもとにかくやってみる」という挑戦や戸惑い・葛藤などを不思議なポーズで表しているように感じた。

続く4章では、コロナ禍で活動に制限がありつつも念願の東京ドーム公演を迎えるまでの期間を表している。ヒット祈願の顔出しパネルなどグループの歴史に関わるものが展示される中で、目を引くのがメンバーのパネルである。年表の下に飾られた3-4期生のパネルが見上げる目線の先には、東京ドームという頂きで旗を掲げて立つメンバーのパネルがある。ひらがな時代から掲げていた「約束の地」という目標を達成し堂々と立つ存在感は圧倒的である。またその空間で流れるのは、東京ドームでのライブMCの音源が興奮や感動をより引き立てる。改めて東京ドームに立つということが、グループにとって大きな出来事であったことを示す展示となっていた。

東京ドーム後の5章では、目標達成後の苦悩や停滞を表した空間となっており、パネルはしゃがみ止まったポーズ(※クリエイティブディレクターの本信氏はこの場面をサナギと表現しメンバーの内面を模索するイメージとしていると回答 EX大衆のインタビューより)で構成され、何よりこの空間のパネルだけが象徴である手旗が無い。また流れるメンバーのインタビューが、この時期のグループの不穏な空気感や4期生との関わり方、紅白落選についてなど、普段見えない日向坂のリアルを感じることができる貴重な空間となっていた。

最後の6章では、全てを乗り越え、また未来へ歩み出すかのような展示となっており、象徴の旗を持ったポーズとなり、過去の衣装や3章で飛ばした紙飛行機が他のメンバーに受け継がれたりと、過去を乗り越え更なる飛躍をするような演出となっている。そして最後に小坂菜緒が旗を投げるポーズで終わり、29名分の「未来へのメッセージ」が書かれていて終わる。

そして4/22には、展示の一部がリニューアルされ、展示衣装に1期生3名が着用したドレスの追加と年表の所々に映像(主にライブ前の円陣など)が追加された。このたった数十秒の映像ではあるが、年表のテキストだけでは見えてこない当時のグループの雰囲気とライブ前に何をポイントにしているかなども見ることができ、より空気感を味わえるものへと変化している。特に直近で行われた5回目のひな誕祭の映像では、5章の内容にもあった停滞感からの脱却を目指し、今年は「勝ちに行く」という決意を感じる。

「WE R!」とは・・・

今回の展示会のコンセプトである『WE R!=私たちはどんな存在なのだろう』となった経緯はわからないが、11thのシングルから選抜制となり4期制の加入やグループを支えてきた1期生の卒業など、大きな変化となるタイミングで、メンバーそしてファンがけやき坂46から日向坂46の8年の歴史を振り返るきっかけとなったのは意味があるのではないだろうか。メンバーは過去の活動を振り返ることで今一度自分自身を見つめ直すきっかけとなり、またファンもこれまでのグループの変遷を客観的な情報に加えてメンバーからのコメントで事実を知る機会となった。文字通り一緒にグループの軌跡を歩むという素晴らしい展示会だったと思う。そしてこれを機に日向坂46がさらに飛躍することに期待したい!!

と書いてみたものの普段あまり文章を書くようなことはしないので、拙い点はどうか見逃していただければ・・・


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#Lets_Be_Happy_日向坂46


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