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今回の京都旅のきっかけ

実は去年の11月、親しい友人のお父様が急逝なさった。

あっという間の出来事だった。
老衰というには早すぎるご年齢だった。

普段からあまり多くを語らないその友人がお父様の想い出を
12月に1泊で一緒に旅行に行った時も、
1月にうちの大掃除を一緒にやった時も、
2月にワタシのお誕生日をお祝いしてくれた時も、語った。(少し驚いた。)

「こんな話面白くないでしょ。」と言いながら、
ワイングラス片手に、たくさん話してくれた。

その中に「京都」という地名が必ず出てきた。
お父様は京都が大好きで、よく家族旅行で京都に来ることがあったらしい。

子供にとってお寺や神社をまわることなど、あまり面白くもないことなのかもしれないけれど、それでも彼女の記憶の片隅にお父様と行った神社や場所の名前の断片が残っている。

今回はそんな断片を繋ぎ合わせるか、
彼女の記憶の編集作業なのか、

とにかく京都に行ってみたいんだ、と彼女がいうので、

おしっ!行こう。すぐ行こう。来月行こう。
と相成った。

3泊なんだけど、
もうホントに普通のツーリストの1週間分くらいは移動しているんじゃないか、と思う。

ワタシが、普段SNSに費やしている時間、
ブログを書いている時間、
(彼女以外の)友人と過ごす時間、
ぼぉーっとする時間、、、

などが、まーったくない。
次から次へと、移動。
運転して、予約取って、駐車場探して、、、
みたいなことを毎日笑顔でやっている。

実は、
こんなにも「ある親子」の編集作業に付き合うことが、

なんとも言葉にならないくらいに貴重なことなんだと、
ココロの底から光栄さと感謝が溢れる。

ワタシは京都生まれ、京都育ちで、
大学卒業まで22年間京都に住んでいたし、
実家も京都にあるんだけど、

実家に車をとりに行ったっきり、
自分の両親と顔を合わせていないんだけど、
彼女の思い出の編集作業に付き合っていると、

ゆっくり実家に帰ろうかな〜なんて思った。

親が、そして自分が生きているうちに出来ること、
そして、生きているうちにしか出来ないこと、

あるよね。

励みになります。個別にお礼のメッセージさせていただきます。