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女の子を産むのが怖かった

8年前、私は初めて妊婦になった。

子どもは絶対に、男の子がいいと思っていた。

自分に似た女の子を育てる自信が無かったから。

女の子が成長して
自分と母のような関係になることが怖くてたまらなかった。


私は小学校4年生から就職するまで、
おそらくずっと反抗期だった。

学生の頃、私はとにかくたくさん怒っていたし
たくさん泣いていた。
常に負の感情に支配されていた。
(あの感情の起伏の激しさでよく学校生活送ってたなと思う)
親には迷惑と苦労をかけていた。

私みたいな娘、私には絶対に育てられない。
そう思っていたのに、第一子は女の子だった。

妊婦健診で赤ちゃんの性別を聞いた瞬間、
頭が真っ白になったのを今でも覚えている。

出産したあともしばらく、
私に女の子をを育てられるのだろうかと不安だった。


しかし数年経った今。
第一子が女の子で本当に良かったと思っている。笑

娘は誰に似たのか、本当によくできた子で
手がかかったという記憶があまりない。
弟たちの面倒もよくみてくれる。
頼りになるお姉ちゃんだ。
しかし、2歳年下の長男が本当にひどい。笑
手がかかるとか生意気とか、そういうレベルではない。
自分の気分が乗らないことは絶対にやらない。
集団生活は危ういのではないかと思うことが多々ある。

もしこの長男が第一子だったら…
3人目を産みたいなんて思わなかっただろう。


そういうこととは関係なく、
娘の存在に感謝していることはたくさんあって
娘との関わりを通して
私は母との記憶を呼び起こされ
決して良い記憶ばかりではないのだが
懐かしい気持ちにさせてくれる。
胸がきゅっとなる感じ。

先日は娘と2人で映画館に行った。
2人だけで出かけるのが、私の最近の楽しみでもある。
昔、母と2人でよく映画館に行っていた。

娘を通して過去の自分を見ることによって
過去の自分を認められるようになった気がする。

娘の存在は、自己肯定感の低すぎる私を
何度も救ってくれた。
助けてくれた。
もう十分過ぎるほどに。

実はまだ「娘に自分みたいな反抗期がくるのが怖い」
という気持ちはほんのちょっぴり残っている。

それでもきっと大丈夫だと、信じられるようになった。
娘のおかげで。

超絶自己中でわがままだった私に(今もわがまま)、
自分よりも大切な存在ができるなんて思ってなかった。

こんなダメな母親を
子どもたちは当たり前に好きでいてくれる。
子どもの、母親への気持ちこそ無償の愛だと知った。

それをたくさん感じることができて私は幸せだった(死にませんw)。

もう十分受け取ったのでこれからは私が返す番。

子どもたちの反抗期、がんばるよ。

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