サンフランシスコ ダウンタウンの現状と未来

サンフランシスコ ダウンタウン(繁華街)の苦境が続いている。

全米都市におけるコロナ禍以前と比較した人出の戻り具合を調査した結果によると、リカバリーランキングでサンフランシスコは62都市の中で最下位という結果に。

ランキングはこちら →  https://downtownrecovery.com/charts/rankings

コロナ前より人出が増えている街がいくつかある一方、驚くべきことにサンフランシスコはコロナ前の32%の人出という数字が!

考えられる理由としては次の2点:
1: サンフランシスコ全人口に占めるテックワーカーの多さ。他の業界と比べてテック企業における在宅勤務率は高い。
2:ダウンタウンのリテール店舗の撤退が相次いでいる。

実際筆者も先週の土曜の夕方サンフランシスコのダウンタウンに行ったのだが、大きなスペースを占めていた路面店が既に相当撤退していて、土曜の夜とは思えない静けさだった。

しかし、私としてはサンフランシスコはそう遠くない未来に復活すると思う。その理由は、サンフランシスコの気候である。サンフランシスコに来た方はお分かりだと思うが、サンフランシスコは年間を通じて肌寒い。特に海から流れてくる霧のせいで、夏がとりわけ寒いのである。

それがいやでサンフランシスコを避ける人もこれまで少なからず存在していたが、今世界中で温暖化が急激に進んでいるなか、サンフランシスコのそんな天候が見直され、人口流入がまた急激に進むのではないか?

ただし、人も商業施設も減る傾向にある今でさえ住宅不足のサンフランシスコが、それにうまく対応できるのはは未知数である。

利用率の少ないオフィスビルをアパートなどに作り替える動きが進んでいるが、働き方の変化やAIの進化なども考慮した、ユニバーサルベーシックインカム(そう、あのサムアルトマンが推進しようとしている)の導入とか、サステイナブルで新しい都市づくりが必要だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?