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ARES THE VANGUARD RAGNAROK -終焉-

そんなわけであればん終わったんですけど、割合欲求不満です。もんもん。
丁寧だし粗もない、まさに優等生なんだけど、わたしがみたかったのはもっと物理で貫き通す泥臭さだったんだなあと思った。
全てが綺麗よ。よくも悪くもそれに尽きる。

用語の説明とかはすごくすごく丁寧で、なんならくどいくらいに分かりやすく説明してくれた。これはソシャゲだから仕方ないしそうするべきなんだろうけど、ある程度読める層からすれば先の展開を予想できてしまったり衝撃が薄れたりするので、もうちょっと濁すところがあっても良かったのか?と思う。

いや、違うな。展開が予想できて退屈に感じたのは、多分謳がなかったから。とても少なかった。優れたテキストセンスがあるだけに、キャラクターパワーで展開するストーリーは勿体無いと思った。
まあこの辺はわたしがもうゲームやる年じゃねえんだなと思ったりもしますが。

わかってる展開でも多分テキストが謳ってくれたらそれに刺激を受けられるのね。黒猫において近年は中期よりもかなり地の文の量が減らされる傾向があると思っていて、それはコストなのかトレンドなのかユーザー要望なのかわからないけど、個人的には非常にさびしく思う。

ヴァカさんが来るとわかってても、ヒーローは来るの文章が謳うだけで、やっぱり奮い立つものがあるじゃない?
文章におけるBGMが地の文だと思う。ゲームは絵とテキストとBGMのバランスが奇跡を生むものだろう。絵とCVだけじゃ嫌なんだよ。

あと、結局ヴァンガード隊としての活躍もそんなになかったのは極めて不満。わたしがヴァンガ隊推し傾向だからかもしれないけど。
正攻法で向かっていった感じ。アレスとしては正しいんだろうけど、ヴァンガードとしては正しくなかった。もっと外連味があっていいと思った。

素直で綺麗だった。
でも痛快さは足りなかった。
せっかくボイスついたゾエルもハルディスもコリーヌも大した見せ場が無いんじゃ、それもうアレスザヴァンガードじゃなくてアレスザゴッドじゃん。
真実を明かすのが神ばかりだったのもいただけなかった。

人間が人間として勝ち取る要素がもう少しあってほしかった。
全ては神(か神に比肩する能力をもった超人)にもたらされるなんて、人間讃歌とは正反対よね。これは神話だわ。エンドしたマイスが再び始まった話だと思った。

まあ顧客層から外れてるんだろうね。そろそろゲームじゃなくて本を読めってことかしら。はい。

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