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大判焼と回転焼きと、カウンセリング

こんにちは、山田です。

朝ドラの影響で、
「あんこのかたまりをペースト状の小麦粉で
    包んで熱して固める、円筒状の食物」
の名前が、話題になりました。

私の地域ではあれを、「大判焼」と呼んでいます。
名は体を表す型のネーミングです。

朝ドラでは「回転焼き」。
関西でそう呼ばれているのは、前から知ってましたし、
製造工程中の動作が由来とも聞きました。

でもあれ、途中で裏返しこそすれ、
回転をイメージさせるほど、
グルグルグルって感じがしません。

「回転焼き」エリアでは、本当にグルグルしてるのか、
つまり、裏返し動作の回数が多いのでしょうか?

それとも、「回転」という単語のニュアンスが
私の居住地域と異なるのでしょうか?
興味深いところです。

地域による、ニュアンスの違い。
これは、ある程度、カウンセリングでも
考えてみたいところです。

ひとつひとつの言葉のニュアンス、
その集合体としての、話し全体の受け取り方。
個人の価値観に留まらず、
地域の価値観などの影響を受けてるように感じます。

海外の研究者が書いた本などを見ますと、
その研究の知見や技法の、
「文化(そこに属する国や人種等)の違いによる有効度」
みたいな項目も、あったりします。

じゃあ、日本国内で用いられているものは、
全国どこでも同じような感じで、通用するものなのか?

心理臨床に限らず、対人援助活動は、
実際に顔を合わせ、
同じ場所で同じ時間を過ごすものである分、
活動エリアが限定されます。

その分、ご相談者と支援者の間で、
地域的な文化や価値観は共有しやすいと言えます。
だから普段は、地域や文化の違いという視点は、
それほど気にする必要がなかったかもしれません

でも、現在のセラとぴあがやっているような、
オンラインカウンセリングは、そうとも限りません。
実際、遠く離れた地域の方とお話しさせていただく
可能性も大きいわけです。

さすがに、アメリカなどの規模と比べたら、
“共有できているという前提”
で関われることの方が、多いかもしれません。

でも、やっぱり地域ごとの言葉や
受け取り方の意味の違いなどにも、
可能な範囲で思いを馳せることが大切。
そんな時代になってきたのかな、と思います。

いっぽうで、そこが楽しみでもありますし、感動もします。

遠い場所に住んでいる方と、
それぞれの方言で言葉を交わしながら、
解決の旅を一緒に進む。

これって、カウンセリングが大切にする
「非日常感」の一つの形だと思います。
だからこその効果も、期待したいところです。

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