接客満足度センサーを修正しなければ!
ご訪問、ありがとうございます。セラとぴあの山田です。
「感情労働」という言葉があります。
「相手の満足のために、自分の感情の制御が強く求められる仕事」
といった意味合いで、看護師さんや介護士さんが代表例です。
現在は、感情労働の要素がないお仕事を探す方が難しいです。
お店でも、接客マナーや心遣いが不可欠です。
良い成果を出すためには(余計なトラブルを避けるためにも)、
大切な要素だと思います。
でも、相手(患者さん、利用者さん、お客さん)の満足を得るために、
ご自身の気持ちを制御するのは、並々ならぬご苦労があると思います。
ところで、私の趣味で、特に長く続いているのが、プラモデル作りです。
このジャンル、私の若いころは、
「接客なんかしない、したくない」という意志が、客にも伝わってくる
お店が、ごく少数ですが存在し、クセの強い店主さんがいました。
そもそも、商品や金銭の受け渡しという、お店で発生する最低限の
接客行動ですら、店主さんの意欲がアヤシイ。
まして、現代的な意味での接客、
「お買い物を楽しんでいただけるよう、真心こめておもてなし」
などの要素は、皆無。「Hospitarity Free」だったのです。
仮にこれが、お客さんに干渉しません、どうぞご自由に、という
スタンスだったなら、こちらも気楽です。でも、そうではありません。
いろいろ声はかけてくださるのです。
ただし、接客という感じはしません。
イメージ的に一番近いのは、「圧迫面接」でしょうか。
「来店理由」や「制作レベル」はまだしも、
何故か「学歴」を聞かれたこともあります。
ですから、あるお店に行く時は、「想定問答」まで準備していました。
入門書に「お店の人と仲良くする方法」という項目が載ってたりする、
「接店スキル」が求められる世界、
客の方が心遣いを巡らす、「感情余暇」の世界だったのです。
そんな時代も、遠い昔。
プラモ屋さんも含め、今や、マナー・心遣いが行き届いたお店ばかり。
それに慣れ過ぎたためか、私は接客に対して、ぜいたくになってます。
お店の方のちょっとした言動に対して、(え~)って反応して、
心の中でショげたりフテくされたりすることが、増えてきました。
でも、お店の方も、気を遣わないといけないことがすごく多い中、
精一杯やっていらっしゃるわけですし、
そうやって、こころが疲れ切ってしまった方の
お話しをうかがう仕事をしている私です。
もっと、広い心を養わねば!
接客してくださることのありがたさを、かみしめねば!
…という反省を込めて、厳しいお店に通った時代を書き記してみました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?