見出し画像

玉造の思い出

管区機動隊当時に聞いた警衛警備実施中の笑い?話。

画像1

※画像はいらすとや様から

中国地方有数の温泉地で知られる玉造温泉、奈良時代から続く大変有名な温泉地です。

令和の現代は知りませんがその頃、温泉地と言えば必ずある必要悪な店舗、個室式特殊浴場がありました。

玉造温泉にも当然存在しました。

話がそれますが当時でいえば個室式特殊浴場のことをトルコ風呂と呼んでいました、今はソープランドなどと言いますが。

トルコ風呂の由来は元来、熱気浴の蒸し風呂のことを呼んでいたそうです。

昭和33年売春防止法で赤線(官許の売春宿)が廃止になり、その後、売春宿の代わりに女性が個室で男性の相手をする特殊浴場のことをトルコ風呂と呼ぶようになっていました。

 その頃、昭和の時代はトルコ、トルコと気軽に呼んでいました。東映の人気俳優であった梅宮辰夫さんなんか若い時の主演ものでトルコの帝王というシリーズものがありました。

 トルコ人の父、ケマル・アタチュルクではなしに特殊浴場の帝王ですからね。今なら国際問題になる?ような映画のタイトルでした。昭和59年にトルコ風呂からソープランドに呼び名が変わったみたいです。ですからこの話はそれ以前の話です。

 警衛とは皇室の方々が地方の公式行事に参加される際に行われる警備ですからあくまでも品位を保ち、洗練されたスマートな警備を実施しなければいけません。

 身だしなみを整えるのは勿論のこと、体調管理にも気を使い、節制第一で各隊も飲酒量も控え、歓楽街に出歩くこともご法度と相成ります。警備業務で来ているのだから当然と言えば当然のことと私たち田舎警察の隊員は思って指示に従って節度を保っていました。

ここからは伝聞、聞いた話ですと断っておきます。

どこにも元気が有り余る若い者はいる訳で酒を飲めば余計でも亢進するわけです。

ある地方の機動隊員数名が禁を破り、歓楽街にある個室式特殊浴場にお出ましになられ、こともあろうに店員と相手に出てきた女性のことか料金のことかで揉めはじめ、最初は口論だったそうですがそのうち店舗で大暴れ、この隊員たち飲酒泥酔とまではいかなくとも相当飲酒していたようです。

あまりの暴れように地元警察が通報受けて臨場、当事者の隊員数名、こともあろうに所属部隊のジャージで来ていた。

だから即身元判明、その夜のうちに任務解除命令が出され、即日帰郷となったという話。

 翌日の警備には別の部隊が補充されてきたとのこと。所属部隊のジャージで飲酒酩酊し特殊浴場に行き、揉める。

 大したもんだ。とあきれた記憶でした。

まあ、部隊活動の失態は、悲しいかななくなりません。

どこの県警とは言いませんけども。

調べてみればわかりますが…

先のオリ・パラ警備でも特派部隊が飲酒して、風俗帰りに一般の方とケンカするなんて非常に情けない事態がありましたよね。

非常にお粗末至極。

何のために仕事しに来てんのかとね。

この手の話は、私が若い管区機動隊員の頃からあった話ですが。

大変情けない話です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?