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eラーニング(EdTech)市場規模調査 (2024年度) | シークエンス

EdTechとは

EdTech(エドテック)は、教育とテクノロジーを組み合わせたものです。テクノロジーを使って勉強の質を良くするための方法やツールを指します。EdTechには、コンピューター、タブレット、スマートフォンなどを使って勉強を助けるためのアプリやウェブサイトが含まれます。
EdTechは、次のようなことを可能にします:

  • 一人ひとりに合った学習:一人ひとりのペースやレベルに合わせて勉強できるようにします。

  • オンラインでの授業:インターネットを通じて、家やどこからでも授業を受けることができます。

  • 先生のサポート:先生が授業をもっと効果的に行えるように手助けします。

  • 効率的な学習:時間やリソースを無駄にせず、効率よく学べるようにします。

学び放題のオンライン学習サイト「シークエンス」は、さまざまなテクノロジーを活用し、個人の勉強の負担を可能な限り減らすのはもちろん、新しいことを誰でも学び、継続しやすい環境の提供を目指しています。


日本の代表的なEdTech企業

1. ベネッセコーポレーション(Benesse Corporation)

ベネッセは、教育分野で広く知られる企業で、通信教育「進研ゼミ」や「こどもちゃれんじ」などのサービスを提供しています。また、デジタル教育にも力を入れており、オンライン学習プラットフォームやデジタル教材の開発を行っています。

2. リクルートマーケティングパートナーズ(Recruit Marketing Partners)

リクルートマーケティングパートナーズは、進学情報サイト「スタディサプリ」を運営しています。スタディサプリは、小学生から大学受験生まで幅広い学年を対象に、オンライン講座や学習支援サービスを提供しています。

3. Classi株式会社(Classi, Inc.)

Classiは、ベネッセとソフトバンクの合弁会社であり、教育現場でのICT活用を推進するプラットフォームを提供しています。学校や教師、保護者と生徒をつなぐコミュニケーションツールや学習管理システムを提供しています。

4. 株式会社デジタル・ナレッジ(Digital Knowledge Co., Ltd.)

デジタル・ナレッジは、企業や教育機関向けにeラーニングソリューションを提供している企業です。学習管理システム(LMS)やオンラインコースの構築支援、デジタル教材の開発などを行っています。

5. 株式会社アシスト(Assist Co., Ltd.)

アシストは、教育分野に特化したITソリューションを提供する企業です。学習管理システムやデジタル教材、教育データの分析ツールなどを開発しています。

6. 株式会社スタディプラス(Studyplus Inc.)

スタディプラスは、学習管理アプリ「Studyplus」を提供している企業です。ユーザーが自分の学習時間や進捗を管理し、他の学習者と共有することができるSNS型のプラットフォームです。
これらの企業は、教育とテクノロジーを融合させた革新的なサービスを提供し、日本の教育現場において重要な役割を果たしています。


世界の代表的なEdTech企業

  1. Coursera
    オンラインコースの提供に特化した企業で、世界中の大学や教育機関と提携し、多様な分野のコースを提供しています。

  2. Khan Academy
    無料で教育コンテンツを提供する非営利組織で、数学、科学、歴史など、多岐にわたるトピックをカバーしています。

  3. Duolingo
    語学学習アプリで、ゲーム感覚で複数の言語を学ぶことができます。

  4. Udacity
    ITスキルやデータサイエンスなど、キャリアに直結する教育を提供するオンラインプラットフォームです。

  5. BYJU'S
    インドの大手EdTech企業で、特に若年層向けのオンライン学習プラットフォームとして広く利用されています。


eラーニングが普及した背景

eラーニングの普及には以下の背景があります:

  1. インターネットの普及
    高速インターネットの普及により、オンラインでの学習がより簡単かつアクセス可能になりました。

  2. モバイルデバイスの普及
    スマートフォンやタブレットの普及により、どこでも学習が可能になりました。

  3. コスト効率
    オンライン学習は従来の教室型教育に比べてコストが低く、多くの人々にとって手軽に利用できる選択肢となっています。

  4. パンデミックの影響
    COVID-19パンデミックにより、多くの教育機関が対面授業をオンラインに切り替えたことがeラーニングの急速な普及を後押ししました。

また、私は、AI技術の発達により今後は個人にパーソナライズした学習を提供可能になってくると考えています。

たとえば、あなた専用の教師アシスタントがいてわからないことはいつでも聞ける環境だったり、あなたの強みや弱みに合わせた教材の提案をしてくれたら最高ではありませんか?

私はインターネットが普及したのと同じくらいの革新が教育業界にこれから起きようとしていると考えています。

日本と世界で比べる学習習慣


・読書をしている割合

画像出典:パーソル総合研究所


私の経験ですが、仕事をしていると文字を読めない人が意外と多いことに驚きます。日本の識字率はほぼ100%と世界でもトップレベルですが、メールの内容を理解できなかったり、ネットで調べてもその書かれている内容の意味がわからなかったりする人が多いのは問題です。(専門知識は除く)

最近では動画で新しいことを学ぶ人も増えていますが、本やGoogle検索、Chat GPT、ニュースサイトなど、情報のほとんどはまだ文字を読むことが9割です。活字を読めないということはそれだけ致命的なのです。

逆に言えば、活字を読む習慣をつけることで、情報を集める力や理解力がアップし、勉強の効率も大きく上がると思います。


活字を読むことのメリット

  • 語彙力の向上:本や記事を読むことで新しい言葉を学び、語彙力が増えます。

  • 想像力の育成:文章を読むと頭の中でイメージを作り上げる必要があるため、想像力が育ちます。

  • 集中力の向上:読書は長時間の集中を必要とするため、集中力を鍛えるのに役立ちます。

現代における文字情報の重要性

  • 就職や進学の準備:エントリーシートや志望理由書、レポートなどの文章作成能力が必要です。

  • 日常生活での応用:ネットショッピングのレビュー、説明書、契約書など、文字情報は日常生活にも欠かせません。

例えば、定期的に読書をする学生は、読解力や学業成績が向上する傾向があります。また、文字ベースのオンライン学習プラットフォームを利用している学生は、自己学習能力が高まるというデータもあります。


・資格勉強をしている割合

画像出典:パーソル総合研究所

・オンライン学習をしている割合


画像出典:パーソル総合研究所

・語学学習をしている割合


画像出典:パーソル総合研究所

・副業・兼業をしている割合


画像出典:パーソル総合研究所


※対象国
【東アジア】
日本、中国、韓国、台湾、香港

【東南アジア】
タイ、フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、ベトナム

【南アジア】
インド、オーストラリア

【北米】
アメリカ

【ヨーロッパ】
イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン

参考:グローバル就業実態・成長意識調査

市場規模と今後の需要

eラーニング市場の市場規模

日本のeラーニング市場は、急速に成長しています。以下は市場規模に関する最新のデータです:

  1. 市場規模の成長 2023年の日本のeラーニング市場規模は、約3,000億円と推定されています。これは、前年度比で約10%の成長を示しています。

  2. 成長率 今後も年平均成長率(CAGR)8%程度で成長すると予測されており、2027年には約4,500億円に達すると見込まれています。

<参考資料>
教育産業:約2.5兆円
参考資料①:経済産業省 商務・サービスグループ (2018年)

eラーニング業界:3,551億
参考資料③:矢野経済研究所eラーニング市場に関する調査を実施(2023年)


eラーニング市場の今後の需要

日本のeラーニング市場の需要は、以下の要因によりさらに増加すると予想されています:

  1. リモート学習の普及 新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの教育機関がリモート学習を導入しました。これにより、オンライン学習の利便性と効果が広く認識されるようになりました。パンデミック後もリモート学習の需要は高い水準で維持されると見られています。

  2. 企業研修のデジタル化 企業が従業員のスキルアップや再教育を目的としたeラーニングを積極的に採用しています。特にITスキルや語学、リーダーシップ研修などの分野での需要が増加しています。

  3. テクノロジーの進化 AI、AR/VR、ビッグデータ分析などの先進技術を活用した学習体験の向上が進んでいます。これにより、より個別化された学習プランやインタラクティブなコンテンツの提供が可能となり、学習者のニーズに応じた柔軟な学習環境が整備されています。

  4. 政府および教育機関の支援 日本政府は、教育のデジタル化を推進するためにさまざまな支援策を打ち出しています。GIGAスクール構想などの政策により、学校現場でのICT環境の整備が進んでいます。

  5. 生涯学習の重要性の高まり 少子高齢化社会において、働きながら学び続ける「リカレント教育」や「生涯学習」の重要性が増しています。これにより、社会人を対象としたeラーニングの需要が増加しています。


まとめ

日本のeラーニング市場は、2023年には約3,000億円の大きな規模になりました。これは多くの要因が関係しています。今後も毎年8%ずつ成長すると予想されています。また、新しい技術が開発され、どんどん活用されています。例えば、AI(人工知能)やVR(バーチャルリアリティ)を使った学習方法です。これにより、もっと楽しくて効果的に学べるようになります。

最近では、子供だけでなく大人も一生学び続けることが大切だと言われています。大人も新しい知識やスキルを学ぶためにeラーニングを利用することが増えています。これらの理由から、日本のeラーニング市場はどんどん大きくなり、もっと多くの人がeラーニングを利用するようになるでしょう。

参考:グローバル就業実態・成長意識調査


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